表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地球へ愛のハーモニー  作者: 宮守 美妃
32/47

地底世界

昨日の更新予約が抜けてしまった為、本日2話更新です。読みに来てくださりありがとうございます。

 愛音達は地底世界に来ていた。驚いたことに地底世界には太陽のような光があり、地上をそっくりそのまま映したような世界だった。


 愛音達が瞬間移動したのは、深い森林の中だった。日差しがたっぷり差し込み、とても明るく鳥のさえずりが聞こえてくる。


「皆。久しぶりじゃな」


「先生!」


「お久しぶりです! 先生!」

 皆がそれぞれに挨拶を交わす。


「ここが地底世界なんですね……」


 愛音は空を見上げながら柔らかな風を感じていた。


「そうじゃよ」


「地上と変わらないのね」


「地底って言うくらいだから、真っ暗な洞窟みたいなのを想像していたよ」

 ロナルドがソフィアの発言に相槌を打つ。


「そうなんじゃよ。地底世界は地上と瓜二つなんじゃ」


 少し愉快そうに皆の方を見て先生は話す。


「今日君達も実感したと思うが、闇の存在のリーダーはとても強い。今の君達では大変なんじゃよ。君達は思っているより体力や特殊能力を消費している。ここで、しばらく休んで行くと良い」


 先生はくるりと体の向きを変えると、前へ進み始める。


「わしの住処(すみか)へ行こう。ここに住む者は皆精神性が高い者ばかりじゃから、好意的に君たちを迎え入れてくれるじゃろう。安心すると良い」


 時おり後ろを振り返りながら、先生は歩き続け話し続けていた。


 しばらく歩き続けると、中世ヨーロッパに出てきそうな城が姿を現した。


「城?」


「左様じゃ」


「なんか、突然城って……」

 大知と奏太は口をあんぐりと開けている。


「わしの好みじゃ」


 先生は和装なのに、城住まい。何ともミスマッチである。


「素敵ですね!」


 愛音とソフィアは瞳をキラキラと輝かせている。


「好みね……先生、ロマンチスト?」

 凛が先生に問いかける。


「そうかもしれんな」


 先生は意味ありげに微笑んだ。



 城の中へ入ると落ち着いた濃紺の絨毯が敷かれていた。


「土足で良いんですか?」


 愛音が先生に聞くと先生はうなずいた。


「大丈夫じゃよ。まぁ、汚れたとしても魔法で綺麗にできるしの」


「なるほど……」


 城の中を歩き、大広間へ入る。


「城の中は自由に歩き回って良い。自由に楽しく過ごしてくれ。ああ……それから、ここは電気はないから皆のスマホは使えんのじゃ」


「電気がない?」

 大知はやや不満そうだ。


「不便だね」

 愛音も相づちをうつ。


「たまにはスマホから離れるのも良いかな?」

 奏太は特に気にしていないようだ。


「スマホが使えないなら何をする?」


「そうね……せっかくこの世界に来たんだから、この世界を楽しまない?」

 ソフィアは皆にそう言うと、皆はそれぞれに反応した。


「うん、そうだね。滅多に来られないんだから、満喫しないとね」


「うん、どこへ行こうかな?」


 凛と愛音は楽しそうに話している。


「明日、街へ行こうよ」

 ロナルドが皆に声をかける。


「そうだね。皆で行こう」


「だな」


 気付くと地底世界の夕日が傾いてきていた。城の中に夕日が差し込んで来ている。


「皆、疲れたじゃろう。お風呂に入り、食事を食べてくれ」

 

「ありがとうございます!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ