あとは任せマース
「おい…これは…」
俺は膝から崩れる。
「トオル…」
「そんな…彼は…神童の仲間なのか?」
大地の声が震えている。
「そんだよ」
声に生気が感じない。
俺は…どう接してやればいいんだ。
「僕はトオルのために…剣を捕まえたい」
良かった!まだ神童は諦めていなかった!
「けど…」
「けど…なんだよ」
「もう…手掛かりが…ないんだ」
「それはどういうことだ…」
「剣は今回の件で防犯カメラを意識しだす。他の情報も能力のせいで揉み消されている…」
「詰みってことかよ…」
大地も声にも生気が感じられない。
「これからどうする?」
「とりあえず俺の仲間の神崎って奴の病院に行こう」
俺は神崎に『今からそっちに向かう』と送った。
「神崎ってどんなやつなんだい?」
歩きながら神童が俺に質問する。
「神崎はなんでも治すことが出来る薬を使う能力者だ。結構礼儀正しい奴だよ」
「そうかい…」
やはり元気がない。
気づいたら神崎の病院の前だった。
「待っていましたよ。神園さん」
「あぁ…」
「彼らは?」
「俺の協力者だよ」
「なるほど。とりあえず中に入ってください」
俺達は神崎の病院に入り、全ての事情を神崎に話す。
「それは…どう反応すればいいのか…」
「誰もがそうなるよな…こんな辛い話したら…」
「私は…僕はその女が許せねぇ」
神崎の口調が変わった。
「神崎…お前そんな口調だったか?」
「あっ、すみません。昔の口調が…医者なものでね。口調を直したんですよ」
「なるほど。そういえば今って何時だ?」
「夕方の3時ですよ」
「まだ3時がよ。俺…今日1日でどれだけ戦闘したんだよ全く…」
今思えば深夜1時にコンビニ行って、その帰りにジャックと戦闘、神崎の病院で治療され、その後大地に襲われ、電車で死にかけ、くそ作曲家に煽られまくって、神童に勘違いされ、トオルが死んで、それでもまだ夕方の3時って、この1日やばすぎだろ。
「とりあえず俺昼食ってねぇからなんか買ってくるけろ。お前らはいるか?」
「僕は結構です」
「俺もいいかな」
「私は水をお願いします」
「わかった」
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「弁当と水を買ったのはいいもののこれからどうするんだよ。俺ら」
ほんとにどうする…もう手の打ちようがない…どうする…どうする…
「すいまセーン」
後ろから男の声ぎした。
「はい?」
「ワタシ、ジャパンに来たばかりであまりこの街のことわかっていないんデース」
こいつ外人か、手に縄を持ってTheカーボーイっ感じだな。
「いいっすよ。なんならついて行きますけど」
「ありがとうございマース。ここデース」
ここって東京スカイツリーか。
「じゃあついてきてください」
俺達は東京スカイツリーに向かった。
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「これがスカイツリーデスカ!ベリートールデース」
てか俺何してるんだろ。急がなきゃ行けないのに。もう半分諦めてるのかな。俺。てかめっちゃ人いるし。
「こっちにも行きまショーウ」
俺は外国人男性に手を引かれる。
「わかりましたから。ちょっと引っ張らないで…」
失礼な奴だな。てかそっちには何も無いし。て、危な!あと少しで電話してる女の人に当たるとこだったじゃないか!謝らないと。
「すみませ…」
「もうそろそろ完成しそうだ…」
「剣」
「っ!?」
今…今剣って言ったよなぁ!
「おい!そこの女!」
その女は俺の方を向いた。
「しまった!聞かれたか!」
その女は全速力で走り出した。
「待ちやがれ!」
「どこ行くんデース」
外国人男性も走り出した。
女はある建物の前に止まった。
「追い詰めたぞ!」
「私はあんたを誘い込んだだけだよ!」
そういうと建物のシャッターが開き中から特殊の刃物がついた車、光線銃がついたバイクがでてきた。
「なっ!」
こいつまさか…機械技師的な奴か!
光線銃が俺を目掛けて飛んでくる。俺は咄嗟に『国』を書いた。
くそ!8画では厳しいか!
後ろから車が迫ってくる。
「しまっ!」
死んだと思った。しかし…
「大丈夫デース。ワタシが守りマース」
そういうとその外国人はその車に縄を巻き付け投げ飛ばした。
「あんた!能力者だっのか」
「そうデース」
そういうと外国人はバイクのほうも縄を巻き付け投げ飛ばした。
「ワタシの能力はこの縄を巻き付け、観光バス以下重さなら重さを質量を無視することができマース」
かなり重いものもいけるってことだな。結構汎用性高そうだ。
「な、なんなのよその男は!私は!ただのあいつを蘇らせたいだけなのに!」
蘇らせたい?なにか事情がありそうだ。
「それは剣の嘘だ!」
俺は話しかける。
「そんなの分かってる!けど…もう…打つ手がないの…だから私は、私は、あんたを殺さなきゃならないの!」
そういうと女はナイフを持ちこちらに向かってきた。
「そうかよ」
俺は『円』を飛ばして女に当てた。
「かはっ!」
女は気絶した。
「そういえばこんなかから出てきたよな?とりあえず入ってみるか」
その前にあの外国人にお礼しないとな。
「助かったよってあれ?いない…もう帰ったのか?」
ちゃんとお礼したかったな。
俺はそう思い女のアジト?みたいなところに入った。
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なんだよこれ…
そこには物騒な機械が置いてあった。
人蘇らせる機械ってなんだよ。まだ未完成ってぽいけど。
俺はこのアジトの奥の方に入っていった。
すまんこの辺少し疲れで記憶がなくてな。記憶があるところまで飛ばす。
「ここが…剣の新アジト!早く伝えなくては!」
俺は剣の新アジトの場所を伝えるために神崎の病院に戻った。
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