死への電車
「俺はまず編集部に行く」
「俺は警察署で奴の情報を探してくる」
「じゃあ一回解散するか」
「わかった。情報が集まり次第メールで連絡する」
そして俺達は自分の行き先へと向かった
「こっから編集部までは電車で行くか。今道路めっちゃ混んでるし」
俺は近くの駅へと向かい。電車に乗る。
まず編集部に奴はいないだろう。それでも調べてみる価値はあると思う。クソ、未だに信じられない。あいつがこんな事してるなんて。
『次はー』
車内にアナウンスが流れる。
後二駅か。まず編集部長に質問してみるか。
『人生の終点でございます』
そのアナウンスを聞いた途端周りの乗客が消えた。
「っ!」
何が起きた?まさか能力者か。いや焦るな落ち着け。この電車が罠だとするとまずはここから出る必要がありある。
「『衝』ならいけるか」
俺は『衝』という文字を書き飛ばそうとした。
「意味はないですよ」
男の声が聞こえた。
俺は声が聞こえた方を向いた。
「お前が能力しゃ…」
俺は驚愕した。そいつは頭にヘルメットのような物をつけていた。
まさか洗脳…したというのか…
「私は車掌をしております。葉月 鎖と言います」
と小さい声で言う。
「私の能力はあのアナウンスを聞いた特定の人物に死と言う駅に連れて行く能力です。まぁ知ったところでここからは出れもしません。なのでこの電車を止めるのは不可能。止めれたら能力は解除されます。後は私を殺すしか方法はないですね」
「ははっ、エグい能力だな」
クソ、こいつは洗脳されてここにいるんだ。あまり傷つけることは出来ねぇ。
「考えてる暇はないですよ」
と言いながら葉月が向かってた。
俺はとっさに『三』を書き防御した。
「考える暇もあたえてくれねぇのかよ」
まずは奴を気絶させるしかねぇか。
俺は『円』という字を書いた。
「避けなきゃ気絶するぞぉ!」
俺はそう叫び文字を飛ばした。
「言われなくとも」
葉月は手すりで攻撃をかわした。
こいつ、意外にいい動きしやがる。
そして葉月はその手すりを利用し、遠心力を使って攻撃してきた。
「がはぁ」
俺は後方にぶっ飛ばされる。
「ここは電車。私がこの電車と何年共にしてると思うのですか?車内の物を使う攻撃くらいできますとも」
どうすればいいんだ。勝ち目なんて俺にない。
「後30秒程度でしょうか」
どうすることも出来ない。ここは電車の中。勝てるわけがない。電車の中だから。電車の中…電車…
「あははは、そうすれば良かったんだ。」
運良く奴のは進行方向にいない。
そして俺は葉月に背を向け。
全力で走り出す。
「なにを?いやまさか!」
そのまさかだよ。ここは四号車か。これもまた運が良い。そう、この能力の弱点…それは
「電車であることだ」
俺は一号車に付き。『衝』を飛ばして
『運転席のドアを壊す』
「電車ならよぉ!止めるレバーぐらいあるよなぁ!」
そして俺はレバーを思いっきし手前に引く。
その電車が減速する反動でバランスを崩す葉月。
そして俺は葉月の方を向いて。『円』飛ばす。
「このくらい避けれますともぉ!」
葉月また手すりを使ってかわす。
「勝った」
俺は『円』を曲げた。
「しまっ…」
葉月は『円』にかクリーンヒットしそのまま気絶した。そして電車が止まった。
その直後電車のドアが開いた。
「危ねぇー」
本当に危なかった。
「とりあえずこのヘルメットは壊しとくか。」
俺は『会』という字を飛ばし破壊する。
「よし。さてと編集部へ行くか…」
俺は驚く。そこは俺が知らない駅だった。
「え?なんだここは」
本当にここは何処なんだ。ん?あそこにいるのは…駅員か?とりあえず聞いてみるか
「すみませんここは?」
「ん?寝過ごしたのかい?ここは」
「終点だよ」
何?終点?何故…まさか奴の能力か!クソ!やられた!あいつのもう一つの能力。電車を止めた相手を強制的に終点におくる。奴はただの時間稼ぎか!殺せたら殺せたでOKということか!
俺はとっさにスマホのマップを見る。となるとここから編集部まで全力で走っても…四時間かかるのかよ。こういう事があるんだ。もう乗り物には乗れない。
急がなければ!
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