小学生編3
教室に入ると泣いてる秋瀬を見つけた。
「どうした!?」
状況が理解できず、たまらず俺は秋瀬に話しかけた。
「うっ…なん…でもないわよ…。」
「なんでもなくはないだろ。はいハンカチ。」
「あっ…ありがと。」
「おう!気にすんな!」
「ハンカチは明日洗ってかえすね。」
「ありがとな。…もう夕方になってきたし帰るか。」
「そうだね。帰ろっか。」
帰る頃には秋瀬の目には涙もなく、帰り道にたわいのない話をしながら帰った。するとら秋瀬から話を切り出してきた。
「並木は私が泣いてた理由気にならないの?」
「気にならないって言ったら嘘になるけど、話したくないかもしれないのに聞くのは失礼だろ。」
「優しいんだね。けど、私が聞いてほしいから話すんだけどね。」
「うん。」
「並木とかみんなが帰ったときに佐藤くんに告白したの。」
「あっ…そうなんだ…。」
「結果なんだけど、明日まで待ってほしいって言われたの。」
「うーん。結果はまだわからないんだね。」
「結果はわからないけど、すぐに答えが出ないから良い返事はもらえない気がするの。」
「返事の良し悪しはわからないけど、佐藤も真剣に秋瀬のことを考えてると思うぞ。説教臭くなってごめんな。」
「たしかにそうよね。話聞いてくれてありがとね。話聞いてもらったし結果がわかったら報告するねー。」
「うん。いい返事くるのを期待しとるよ。」
このやりとりをしていても自分の中ではモヤモヤが残っていた。明日になったらこのモヤモヤも解決するのだろうか?