神さま僕を、許してください
わたしが出会った少年。
彼はそっと現れた。まるで最初に落ちた雪のように、静かにそっと。
真っ白な髪に赤い瞳。だけどその赤は、血の色じゃなくて暁の空みたいな色。
少年は語り始める。彼の、罪と罰の話を。その美しさに秘めた、悲しい生と死の話を。
ー僕は逃げようとした。ただそれだけだったんだ。それってそんなに、いけないことだったのかな?ー
生とはなにか。
死とはなにか。
少年の話を聞き終えるとき、そこに残されたものはなんだったのだろうか。
彼はそっと現れた。まるで最初に落ちた雪のように、静かにそっと。
真っ白な髪に赤い瞳。だけどその赤は、血の色じゃなくて暁の空みたいな色。
少年は語り始める。彼の、罪と罰の話を。その美しさに秘めた、悲しい生と死の話を。
ー僕は逃げようとした。ただそれだけだったんだ。それってそんなに、いけないことだったのかな?ー
生とはなにか。
死とはなにか。
少年の話を聞き終えるとき、そこに残されたものはなんだったのだろうか。