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騎士団長は永遠の恋をする  作者: てる
異世界へ
2/4

公園

遅くなりましたm(__)m



あぁー、風が気持ちいい〜。



ギコギコッギコギコッ



現在、自転車で学校に向かって走行中。

見える景色は、田んぼ田んぼ田んぼ。



「ここはいつも見ても平和だな〜。」



ギコギコギコギコッ!!



毎度、朝自転車を走らせるたびにそう思う。



だがしかし・・・・・



「朝起きてダッシュからの自転車の早漕ぎはキツすぎるわ

ー!!!!!」



家から学校までは約1時間。我が家は学校がある栄えてるA市から少し離れた、ちょっと奥まった場所にドーンと待ち構えるように建っており、周りは田んぼに囲まれている。




寝坊しかけた自分も悪いけど朝からこれは流石にやばい。


心拍数ばんばん上がってる。もう既に高速バクバクだ。






それよりもこの自転車壊れないかな、さっきから音がおかしい。これお母さんのおさがりママちゃりなのに。

壊したらお母さんからなんて言われるか...。

あー考えるだけでもう怖い。




そんなことを思いながら、自転車を高速で走らせA市に入った。




「っはぁ、はぁ、あともう少しで学校だ!」




数メートル先にいつも通りすぎる公園が見えてきた。



さあ、もう一息、頑張れ私!



ラストスパートをかけるためペダルに力を入れようとしたその時「ニャーーーーー。」という声が公園から聞こえてきた。



その声に思わずブレーキを踏む。そして公園の中を見る。



猫なんて、見当たらないけどどっから声が・・・



蛇のように首をクネクネさせて見るが、猫の姿は確認できない。



あれ?たしかに声がしたんだけどな。


幻聴だったのか。と首を傾げた時、再び猫の声がした。



その声は上の方から聞こえてきた。




「って、ええっ!!なんであんな所にいるのー!」




猫のいた場所は、地上から約5mほどの木の枝の上だった。



「えっ、ちょ助けなきゃ!」



急いで自転車を降りて、公園の中に入り猫のいる木に向かう。



「ちょっと上すぎない!?」



そう言いたくなるほど高かった。下から見ると、より高く見える。


ほんと何であんな所に。というかどうやって登ったんだ?そんな疑問を持ちつつ、どうするか考えた。


ハシゴを使って登れば・・・と思い


辺りを見回してみるが、そんなものは当然あるはずもなく、誰か人を呼ぼうかと思ったが全然人がいなかった。


「何でこんな時に限って人いないの、通学通勤時間帯なのに!」



自分の運の無さに顔を歪める。


そして決意する。



「誰かを待っててもしょうがない。やるしかない。女は度胸、待ってろ猫ちゃん!」


なんか宣戦布告みたいになったが、それはおいといて。

さっそく秘密兵器を身につける。その名もTAISOGIだ!


今日、体育あってよかった。さすがに朝からパンツ丸出しは嫌だ。



「よし、準備万端!登るぞ!」



両手両足を大きく広げてガバッと木の幹にしがみつき、芋虫のように登っていく。



木登りなんて小さい頃以来だ。しかもこの高さ、久しぶりすぎて足が震える。


だが、思ったよりいけた。


ゆっくりだが、着実に上にいる猫との距離を縮める。

そして、猫のいる枝まで到達した。


「っ着いた。」


猫は枝の根元にいた。


うわぁ、すごい美人な猫ちゃんだ。遠目からみると分からなかったが、近くで見るととても綺麗な猫だった。

目は金色に輝き、体はツヤのある真っ白な毛で覆われていた。



「さあ、猫ちゃんこっちおいで。」と言い、右手を伸ばし包み込むように猫を抱き上げた。無事助けられたと思い安堵し一瞬、気を抜いたその時・・・


しがみついていた足がズリッと滑り、木から体が離れていった。



「えっ!」驚いてる暇もなく背中から地面に向かって落ちていく。



うそっ、落ちてる!このままいけば地面にぶつかって死ぬ。



死の恐怖と襲ってくるであろう痛みに体を固くしたその時、眩しい程の光に包まれた。





そこで、私の意識はブラックアウトした。


















もうすぐ異世界へ・・・。

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