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惨憺の結末
静まり返る玉座……
鈴はもちろん、南波に仕える者達全員が固唾を飲んで二人を見届けている。
先に動き出したのは蹂我の方だった。
「フゥンッッ!!」
市夜目掛けて、拳が大きく振り下ろされる。
が、いとも容易くその攻撃をかわすと市夜は連打を浴びせる。仰け反った蹂我に更に追撃し、そのまま壁際まで吹っ飛ばした。
その光景を目の当たりにした部下達はざわついている。ついこの間生を授かった赤ん坊が、自分達の主人に膝をつかせたのだ。異常な光景である。
プロローグ的なものがこれにて終了です!
次章からやっと物語が動き出しますw