表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
右斜め上からですか?  作者: れん
5/13

日常 2

 "黒さん"にもいろんなのがいる。 好意をもって人ににじり寄る"黒さん"はじわじわと、相手を包みこむように近づき、離さないと捕獲するように包囲する。 全身余すところなく。こういう"黒さん"を見かけると、近いうちに必ず彼氏、彼女ができるようで、だいたい次に報告される時には、女性なら孕んでる。 男性なら避妊を必ず失敗している。  まぁ、そういうことだ。相手の思いが"黒さん"になるのだろう。今のところ、私自身では見たことない。 いや、憑かれても嫌だし。そんな電波…もとい執着心。


 悪意を持つ"黒さん"は物凄く早い。動きが。害したい箇所を黒い羽虫のように飛び回る。大抵は擦り傷だったり、打ち身をしているようだ。 私自身にも羽虫"黒さん"が飛んだときがあるが、"みえ"が食べた。 "みえ"が深呼吸すると、するすると顔に引き寄せられ、パクりと。おいしいのか聞くと、おやつのようなもので相手の念によって甘かったり、辛かったりするそうだ。因みに、通りすがりの羽虫も食べている。


 じゃあ、主食は何なのか聞くと、死にかけた人の、つまり私のオーラだそうだ。  一度死にかけた人のオーラは普通の人より断然濃く、深いらしい。焼酎の水割りがロックになる感じなのかな?  "みえ"にとって、私は声も聞こえて、姿も見えるので、ご飯ついでの暇潰しにもってこいなんだとか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ