表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
右斜め上からですか?  作者: れん
2/13

"みえ"との同居?の始まり

 そもそも、"みえ"の存在に気がついたのは病院のベッドの上、意識不明に陥ろうとしつつある私の周りで、さして親しくもない親戚等がサメザメと泣きながら、入院費や、治療費、保険金、労災、、、金、金、金。口からでるのは金の話ばかりが聞こえてきて、いい加減うんざりしてきたけど、こっちも重態でリアクションの1つもできなかった時。

 「ウザイし。ババァ、金の話しかしないなら来んな」  ハスキーな声が右斜め上から聞こえてきた。聞いた事のない声だなぁ、と思いつつ、そうだそうだ!と相づちを心で打っていたら、続けて「保険金も労災も、あんたらには、これっぽっちも関係ないし?治療費も入院費も後で払うものだし、保険証があるってことは、高額医療費で申請できるし?」  へぇ。そうなんだ。誰だか知らないけど、詳しい人なんだなぁ。「ってか、彩希?声聞こえてるの?」  うんうん。聞こえてますよ?「ふぅん。聞こえるんだ。ふふ。へぇ。」  ?なんだか楽しそうな?  「じゃあまぁ、ここでいいかな?」  ?何が?「え、居場所。私の。」  ってか、誰。「まぁ、おいおい?彩希がもう少し生き返ったら、後悔して?うっかり死にかけたことに(笑)」

 

 ええ。その会話のおよそ一週間後、少し元気になった私は鏡を見てびっくりしましたよ。  一重の涼しい目をした美人さんの人面蒼が私の右眉の斜め上でにやり、としていたのを見たときは。  そんで、しゃべるし。毒舌だし、無駄に知識あるし。


 人間、ついうっかり死にかけたらダメだなぁって後悔しつつ、"みえ"との同居?が始まってました。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ