こんにちは"みえ"
ついうっかり死にかけた私、春日井彩希と"みえ"の日常?
「番号札A-205の方」
あ、私だ。電光掲示板の番号が出ている椅子に進み、軽く会釈して、浅く椅子に腰掛ける。
今日は暑いねーとか、決まり文句の様に話ながら、左腕を出す。
アルコール消毒大丈夫ですかー、とか、ちょっとチくっとしますよー、とかいつもの決まり文句で返されながら試験管が増えていく。
そんな病院での、採血室での会話。
私、春日井彩希は一年程前にちょっとミスって死にかけた。 マジで。
去年の春先から疲れがとれにくかった。夏が暑すぎて、熱中症に2回かかった。ついでに突発性難聴にもなり、残暑の残る秋の始めに、駅の階段で倒れた。
多分、その時に頭打ったんだと思う。でっかいコブができてたから。そんなこんなで、緊急搬送され、血小板が下がりすぎの、血圧下がりすぎの、内臓機能低下で輸血やらなんやらいろいろされ、意識白濁としていたら枕もとに親族が集まり、サメザメと泣かれ、一週間。
ええ。生きてますよ? 多少制限はあるけど、倒れる前と変わらずしゃべれるし、食べられるし。 でも、おまけがついちゃったんだよね~。
でっかいコブができてた箇所。右眉の斜め上。今は
コブはないけど、たまに人の顔が出ます。他の人には見えないらしいけど。しかもしゃべる。同じく、他の人には聞こえないらしいけど。
らしい、と言うのも、コブの顔が出ると、そのタイミングで斜め右側から人に話しかけられるし、どうも目線はそのあたりをさ迷ってるし。「本当に見えてないのか?!」と思う事が幾度もあり。
又、コブがしゃべる事の返事のような会話が続き「本当に聞こえてないのか?!」と思う事、以下同文。
一年ちょっと同居?して、馴染んできたので名前もつけてみた。"右眉の斜め上"なんで、上下とって、"みえ"見えるのも私だけ、にも少しかかった名前だけどね。
案外、コブも、"みえ"って気に入ったみたい。
名付ける前はたまにしか出なかったけど、今では標準装備になってるし。