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01:その巨乳をこの手に

「誰だ!?」


目の前から強烈なプレッシャーを感じて、俺は叫んだ。


勢い良くカッ!と目を見開いたが思ったより眩しかったので「おうっ……」とやっぱり半目くらいにしながら目の前のナニカにピントを合わせる。


「なん……だと……?」


目の前にはダイナマイトボディがいた。


黒いテッカテカのレザーの全身タイツをパッツパッツに着こなす金髪のレディがいたのだ。


胸元だけがなぜかVの字の形でパックリ開いていて、ダイナマイトボディのダイナマイトたりえるソレが深淵の谷間を作り出していた。


「やっと本体もお目覚めかい」


谷の底に宿る闇の深さは尋常ではない!


プレッシャーの正体はコイツか!

ちっ、俺としたことが一瞬飲まれちまった!

だが今すぐ鷲掴みにしてやるぜ!


ガシャン!


男の本能が反射的に、神にも等しいテクニックを持つと学校でも噂の俺の黄金の左腕を動かしたが、その動きは金属的な音に阻まれた。


「は?」


見れば、俺の腕には鈍く光る銀色の鎖がハメられていた。


左腕だけではない。

首、両腕、両足と、乳首以外の首がつく部位に枷がハメられている。


俺はいわゆる「大の字」の形で何かに張り付けにされていたのだ。


しかも全裸で。


「……なんだ、これは?」


なんて状況だ。


この目の前の谷間に触れることもできないだと?

こっちは全裸だぞ?


そんなバカな話があるかよ……。


「おやおや、威勢の良い事だね。今にも飛びかかって噛み付いて来そうだ。だが、その銀四肢縛は素手で壊せるシロモノじゃあない。今はまだ大人しくしてなさい」


俺の表情をどう勘違いしたのか、ダイナマイトボディが挑発的な声色で話しかけてきた。

ダイナマイトボディが俺の体を舐めるように見てくる(気がする)。


上から目線がハンパない。


そしてよく見れば、明るいのは俺だけだった。

部屋自体はかなり暗い。


俺は全裸で張り付けにされてライトアップされているのだ。


「ふっ……」


俺は笑った。


なんだこの状況。全くわからん。


そして何かよく分からんが素手では壊せない枷、か。

良いだろう。


なら、試して見ようじゃないか。


俺とて思春期真っ盛りの男子の端くれだ。

モテるためなら身体も鍛える。


このワケのわからん状況で素直に言う事を聞いている俺ではない!


筋トレの成果、今見せよう!


「はぁぁぁ……!」

「やめろや」

「ハゥンッ!」


ピシャン、と鋭い痛みが俺の息子を強襲した。


「き、きさま……!」


何てことを!と言葉が続かない。痛い。


「大人しくいていろと言ったハズだぞ? 言葉でわからないなら……」


ダイナマイトはその手に持っていた鞭を、ピュンと空中でしならせて見せつけてきた。

同時に、その唇の端が卑猥に吊り上がった。


絶対ドSだろこの女!


俺は全力で首を縦にふった。


「すぐに儀式が始まる。余計なことはするなよ」


最後にもう一度見せつけるように鞭を鳴らして、ダイナマイトボディは闇に消えていった。


その音だけで息子が縮む。

哀れな息子をさすってやりたいが手が動かせない。


許さん。

許さんぞ!


絶対にその巨乳をこの手に掴み取ってやるからな!


俺はワケも分からないままに、闇に消えていくダイナマイトなケツを睨みつけながらそう誓った。

息子は早起き

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