表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イレモノ  作者: アメツチ
1/3

一人の男

このイレモノは、嫌だ。

イレモノなんて嫌いだ。

イレモノなんて、壊してしまえ。


むかしむかし、とある国のとある小さな街の

とある小さな丘に「首吊りの樹」と呼ばれる

大きな大きな木がありました。


いつから首吊りの樹とよばれるようになったのかはわかりませんが、首吊りの樹と言われるだけあって、いままで たくさんの人がここで首を吊って死んでいきました。


そんないわく付きの木の下に

一人の男が立っていました。


ここで、あなたならどう思うでしょう。

「首吊りの樹にきたのだから、

首を吊りにきたんだな、なんで死にたいんだろう。なにか辛いことがあったのかな。」などでしょうか。私もそう思いました。しかし、男は言いました。


「このイレモノには飽きたから。僕は生まれ変わらねばならない」と。


イレモノ、容物、入れ物。

なんとなく、何かを入れる箱のような

ものなんだろうなぁと想像がつきます。

でも、それって不確かだと思いませんか。


イレモノってなんですか。

男は言いました

「イレモノはイレモノ。イレモノ以外の何ものでもない。それ以上でもそれ以下でもない。」


今日はそんな、イレモノに飽きて生まれ変わるために首を吊りにきた男のおはなし。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ