City
(片隅で今日も生きる)
モノレール駅/
朝の透明なホーム
伸び行く
真っ白なレールは
街を切り開き
蛇行する 川筋
今日こそは
今日こそは
海へと流れ出す
スクランブル交差点/
息を詰める 四隅
つかの間の 息の交換
ビル群/
頂点を
指で辿り ギザギザの
ビルの鼓動に
耳をすます
モノレール駅/
今朝
ともに並んだ人と
ともに降り立った
夕暮れのホーム
点として集い
線として流れ
点として去る
知ってるようで
なにも知らない あの人も
潮風に
吹かれたいと 思うだろうか