澤口警部補
サトシは酔い潰れていないと言い張りながら力を振り絞って立ち上がるとトイレに向かった。
「お巡りさん、御取り込み中すみません。ちょっとウンコしますので宜しくお願い致します」とサトシは言ってトイレに入っていこうとした。
「ちょっとあんた、今、公務中なんだ。もう少し待ってくれないかな?」とベテラン警察官は言ってサトシを押し戻しそうとした。
「あっ! 澤口サトシ警部補じゃないですか!? ご苦労様です!」とベテラン警察官は言って敬礼をした後、サトシに微笑み掛けた。
「君は四ツ山交番の三谷君だったね。ご苦労様です。ちょっと、今からウンコしますので。もうね、ちょっとね、肛門からね、ウンコ出てるんだわ」とサトシは丁寧に言うとトイレのドアノブを握った。
[トイレの中にて]
「おい、誰だ!? 今の騒ぎ、あ、あんたは私服警察官、警部補なのかい?」とセクハラ男爵のアダ名を持つ角谷義政部長はファイティング・ポーズを出して言った。
「ちょっと、ウンコ漏れているのでウンコしに来た単なる酔いどれです」
「本当にか? 本当にウンコが漏れているのか?」
「見ますか?」
「止めろよ! オッサンのウンコなんか見たくないよ!」
澤口サトシは無視してズボンとパンツを脱ぐと後ろを向いてお尻を突き出した。
「汚ねー!! 太ももまでウンコ垂れてる!! オエッ、オエッ、オエッ、オエッ、オエッ、オエーッ!!」と角谷義政部長は言ってトイレの個室に駆け込むと吐き出した。
「よし!! 今だ!! 三谷警察官!! トイレに突入して確保せよ!!」と澤口サトシ警部補はトイレの扉から顔だけを出して叫んだ。
「はい!」ベテラン三谷警察官と若手の警察官、児玉達也警察官はトイレに突入した。
三谷警察官と児玉達也警察官は澤口サトシ警部補の後ろ姿を見た。
「オエ~ッ!! 警部補、ちょっとそれ、汚い!!」と三谷警察官はしゃがみ込んで吐き気に襲われてしまった。
「汚い!! 警部補、失礼しますが、ウンコ足首まで垂れてるよう!!」と児玉達也警察官は言って敬礼をした。
「バカヤロー!! 今は僕のウンコなんかどうでもいいんだ!! 僕のウンコなんか気にするな!! 早く容疑者確保しろよ!!」と澤口サトシ警部補は怒鳴ってからトイレットペーパーで足首まで垂れてるウンコを拭いた。
「クサッ!!」と澤口サトシ警部補は言ってトイレの個室に入っていった。
その時、セクハラ男爵の角谷義政部長は二人の警察官に対して激しく抵抗し出した。
「騒ぐな!!」ベテランの三谷警察官は必死になって確保に動く。
「お前、逮捕するぞ!!」と若手の児玉達也警察官は手錠を取り出そうとしたら角谷義政部長は児玉達也警察官の腰にある拳銃を掴もうと手を伸ばした。児玉達也警察官と角谷義政部長は激しく争った。
つづく
ありがとうございました!✨