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神さまたちの話  作者: Ppoi
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箱庭のあらまし

 太陽と月の神さまは、まず天と地の神さまを産みだした。


 二人は存在するだけの存在になった。天の神さまは天国に昇り、地の神さまは黄泉の国に降った。二人には、リゴという男女の区別のない子供がいた。彼は、この箱庭の最初の生命になることができなかった。彼には生殖能力がなかったためだ。一人で不完全な二人の性を持って生まれていた。彼は、空と地の神さまに愛されていたが、彼らとは二度と会うことのできない地上にひっそりと暮らしていた。彼は不完全が故に長い寿命と豊富な知識を持っていた。長い間、彼の孤独を誰も癒すことはできなかった。


 太陽と月の神さまは、苦労して、最初の人間を産み出した。アダムとイヴだ。そこには、大変な苦労があった。


「お前なんて大嫌いだ!」


 月の神さまは言った。


「嫌いだとしても、役目を果たさなければならないんだよ?」


 太陽の神さまが言う。


「近寄るな!」


「近寄ると、困るようなことがある?」


 太陽の神さまが月の神さまの手首をつかんだ。互いに時が静止したように動かない。


「この使命は、もう反故にすることなんてできなんだよ?」


「だとしても、拒否する時間はあるだろう?!」


「僕は、早くしたい。この世界は何もなくて寂しすぎる。それに、ここが上手く繁栄すれば、僕達の役目も終わる。時期を逃したくない。それは、君も望むことなんじゃないのかい? 僕達には、責任があること、わかるでしょう?」


「選ばれたくなんてなかった」


「選ばれる未来しかないのに?」


「わかってるさ。私にはこの道しかないことくらい」


 神さま達は、試行錯誤の上、アダムとイヴを産み出して、人間の始祖は繁栄を極める。


 その過程で、双子の神さまとネークという蛇の神さまと、もう一人、何も持たないリゴを対を成す存在も産まれていたが、彼は何も持たないが故に、リゴに会う手段を持っていなかった。何も持たない神さまの名前はアルゴという。


 神さま達は不老ではなかった。寿命という概念があるため、いずれその命が尽きることだろう。


 太陽と月の神さまは長い眠りについた。この箱庭の結末を知るために。






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