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7話 ウソとホント

遅れました

「堕天使の立花玲花が男と一緒に買い物をしていた」


 そのような噂がアイドル業界に徐々に広がっていった。それがネット上に現れていくのは、時間の問題だった。


 伝染病のように徐々に広がっていったその噂は、やがて本人達の耳に入っていった。




「ねぇ、玲花?」


「ん?有紗?何か私に用なの?」


 イベントが終わって、帰るために自分の片付けをしていた玲花に有紗は話しかけた。


「玲花って先週の日曜日何していたの?」


「撮り溜めてた録画見ていたけど、急にどうしたの?」


「いや、それならいいんだけどさ…」


 そう言ってスマホを取り出した有紗は画面を操作して、とあるものを玲花に見せた。


「昨日の夜くらいからchirpでこんな噂が流れていたのよ」


 玲花に見せてきたのは、「先週の日曜日に、玲花と男がデートしているところ見たんだけどwww」と書かれてあった投稿だった。


 確かにこの間、玲花は凛と一緒に買い物には行った。


 しかし、それは2週間前のことであり、先週の日曜日は本当に家にいて録画を見ていたのであった。


 本当なら今すぐにでも、否定のツイートをしたいけどそうするわけにもいかなかった。


「証拠がないから何にも言えないね。口先だけじゃどうとでも言えちゃうし」


 玲花が先週、ずっと家にいたという証拠はこれっぽっちもない。


 今否定してたとしても、信憑性がないから怪しく見える。「兄さんの友人に誕生日プレゼントを一緒に選んでもらいました」と言っておくか?でも、それが証拠になるわけでもないし、兄にもバレる危険性がある。


 玲花は一人頭を悩ませていた。


「どうするかは、玲花に任せるよ」


 そう有紗に言われたので、少し様子を見てみるということになった。




 そしてその噂はやはり、応援会の方でも話題に上がっていた。


「玲花のデートのやつって本当なのかな?」


「なにそれ、情報源貼ってくれ」


「あれって見たって言ってるだけで、噂を証明できるものってないんでしょ?」


「まぁアンチの仕業だろ」


「火のないところに煙はたたないって言うし、何かあったかもしれないね。まぁ信じないけど」


 応援会の中でも、特にその噂について信じている人はいなかった。


 まぁ『堕天使』の応援会なので、ネットの事実無根の噂なんてものを、信じる人なんてほとんどいないと思うが。


 ということは、



 凛はバイトが終わったあと、携帯の電源を入れてみると、『wire』の通知が999+となっているのに気づいた、


(なんかおっきなイベント発表されたんかな?)


 そう思い、運営から何の情報が来てるか見るために『chirp』を開いてみたが運営、またメンバーからは何も情報が出ていなかった。かわりに


「あの画像ってガセでしょ?」


「玲花本人からの発表はないのかな?」


「あれはアウトでしょ…」


 そんな感じの投稿がずっと流れていた。


(一体何があったんだ?)


 玲花に何が起きたのか、それを知りたくて『chirp』にある検索欄で「立花玲花」と打ってみると、


「立花玲花 デート」


「立花玲花 男」


「立花玲花 相手」


 いったいどういうことかと、凛が訳もわからないまま訳のわからないまま調べたら、一番上に


 〈激写‼︎立花玲花の休日デート‼︎〉


 と、書かれていた。


 そのツイートのリンクをタップしてみると、とある記事に飛んでいった。


 記事の最初には、とある写真が使われていた。


 玲花以外の人にはモザイクがかけられていたが、隣の男と思われる人の服装を見て気づいた。


「これ俺じゃね?」


 他にも、玲歌が食べていたうどんなど、あの日に撮られたであろう写真が3枚くらいあった。


(つまりは、俺と玲歌が一緒にいるところを見た人がデートしてると勘違いして、この写真を撮ったのか。まあそう思うのも無理はないが、そういう場面だったら自分でもそう思うし)


 勝手に納得していた凛だった。


(ということはさっき通知があんなに多かったのはこのことなのか)


 わざわざ全部見るのはめんどくさいから、既読だけつけておくかと「wire」を開いてみると、応援会の他に玲歌と優からそれぞれ来ていた。


 玲歌の方を先に開いてみると、さっき見た記事と共に


「迷惑かけてすみません」


 と来ていた。


 こちらとしては、別になにも迷惑はかかってないし、今一番大変なのは玲歌本人だ。


「俺は大丈夫だけど、玲歌は大丈夫なの?」


 とだけ送り、凛は優のメッセージを見た。


 そこには、


「この写真の男の人って、ナルさんですよね?」




遅れたのは理由がありまして

1、作者が体調不良で倒れていたから

2、短編を書いていたから

https://ncode.syosetu.com/n8938gj/

「声なし少女と七色の跡」という短編です


@Ametosamusa1217

↑Twitterアカウントです

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