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かかし

作者: シラス





〜ずるい〜






あなたはずるい



いくら私が待つのが嫌いじゃないからって



いっつもこうじゃたまんない



私はあなたの返事を待つために



何冊の本を読めばいいの?



どのくらい音楽を聞けばいいの?



このままじゃ私はそのうち



あなたも驚くような知識人になってしまうよ



あなたが私を待たせる間に



私はどんどん変わってしまうよ



あなたへの思いだけそのままにして



あなたはずるい



いつも答えてくれない



私の問いかけはどこに向かうの?


あなたに向けてるつもりなのに



いつもずいぶん後になってから



そっと返しに来る



私がもう忘れたフリをしてる頃に



次は



思いが冷めないうちに返してよ




〜くらやみ〜









流れる水の声と



吹き抜ける風の囁き



瞬く星の問いかけ



静かな会話がそこにはある



木々は表情を変えて



風と優しく戯れる



ふと感じる優しい視線は



星たちのものだろうか



水面に浮かぶ



小さな花びらに



私の中の不安を重ねる



ゆらりゆらりと



揺らめく花は



どこに向かって流れて行くのか







〜かかし〜







もう待ってるだけは辛いんだ



自分から会いに行きたいんだ



だけど僕には足がないから



ここであなたが来るのを待ってるんだ



待つのは嫌いじゃないけど



別に好きでもない



それを忘れないで

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