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改善の兆し

不安に思いながらも心療内科へ通院を始めた。

最初に処方された薬は、割と初心者向けのものらしい。そこの病院にきた人は最初の登竜門よろしく、大抵はそれを処方されるといった誰でもいける薬。

飲んでみた。

もちろん、すぐに効くとは思っていない。1週間2週間と飲み続け、症状は変わりがなかった。

薬剤師曰く、変わりがないということはよくもないけれど悪くもないらしい。

合わない人によっては副作用が出続けるからだ。


そうか、それならばやはり私はまだまだ平気だったのだろうと思った。

そして、さらに追加で同じ薬をもらいはや1週間。

症状は勿論変わらないのだが、遂に副作用がではじめた。

胸が張ったり、乳汁分泌をしたり、そんな妊娠初期のような症状だ。

流石に驚いた。初めてのことだったから。

最初の数回は気のせいだろうかと思いながら飲み続けたものの、流石に働いていく上で不安になる部分も多く、薬はまだ残っていたが再診。

再度、新たに痛感した症状を合わせ薬を変更していくことになった。


今回の薬よりも、先ずは効き目が早いものを。

早ければ3日、遅くとも1週間以内に効き目が出てくるらしい。

若干の半信半疑でその薬を飲み始めた。


早い人は3日だと言っていた。3日目がすぎ、4日目にはむしろ悪化した。

しかし、5日目からパタリと何かが起こったように体調が良くなった。

それまで、どんな食べ物でも気持ち悪さが勝ち、口の中に入れるまで至らなかった食材たちをためらいなく食べることができたのだ。

そして、食べてから十数分に自分を襲っていた胃痛や吐き気、腹痛も我慢できるレベルだった。


改善してから1日目、2日目がすぎ、腹痛も余裕なほどだ。

夜になると、途端に吐き気や腹痛が襲ってきた。

数ヶ月付き合い続けたそれらに、いっそ安心感さえ覚えてしまったのだ。

その安心感がどの様な心理からきていたのか私には分からない。だが、食事を取っても気持ち悪くならないことがこれほどまでに幸せだとは思いもしなかった。


今年の目標は焼肉を食べることだ。

思いの外はやく叶いそうなことに安堵し、そして楽しみになる。

願わくば、年内に四肢の力の入りにくさも改善されることを願う。

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