表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/81

初めての反抗

高校生のころ。一度私は癇癪を起こした事がある。

当時、Aは狂っていて毎晩の罵詈雑言攻撃。BとCは無職だった。


今だから考えられるのは、ロストワンの私がキレてしまう程度にAからの罵詈雑言や、BとCは何もしていないのに自分にだけかかる両親からの期待、上の三人に何かを言うわけでもなくするわけでもなく、事なかれ主義な両親に苛立ちが溜まっていたのだと思う。


高校生の私は、友達と週五で話す。その中で、兄弟の話や家族の話をする事だってもちろんある。特にCとは同じ小学校に通っていた事もあり、同じ小学校出身の人とは、Cが何も言わずに中学卒業を機にいなくなったため、知っている人から聞かれる事もあった。


友達の兄や姉は、順調に大学進学をしていたり、専門学校にいったり、ともかく話せる程度の何かをしていた。それはもちろん、浪人であったとしてもだ。

しかし、Cは何もしていなかった。

少しずつ、友人に嘘をつき続ける事にも疲れた矢先の事だった気がする。


父か母から、何かを言われたのだ。

成績の事だったかもしれないし、将来どうしていきたいのかという事だったかもしれない。

兎も角、それを尋ねられた瞬間、私の中でプツンと切れた。言ってはいけない事なのだと分かっていたけれど、とめられなかった。


「私にそこまでいうのであれば、Cは?Bは?何もしてない。私ばかりにいうのは何故?こんなにマトモな家族じゃないくせに、何故私にだけマトモを求めようとする?」


仮にいうとしてもBやCがいる場所で言う必要はなかったのだが、食後何故か部屋に戻る事が許されない空気にあった我が家の兄弟はAを除いて全員リビングにいた。

私の言葉にCが泣き出した。

当時、Bがその言葉をどう捉えていたのかは分からないが、ともかく大学を卒業し何もせずに戻ってきたBより、高校も通信制に通う事になり大学へもいけていないCの方が恐らくプライドが傷つけられたのだろう。


その時、申し訳ない事をいった、と思わなかったのだから自分の性格の悪さが露呈している。

正直面倒な事をいってしまったと思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ