お酒の苦手意識④
少し番外編な話をしよう
実はA、アルコールによってやらかしている。
毎日何リットルというレベルで飲んでいれば当たり前の話ではあるが、真っ当な精神ではなかった。
私が関係してくるものでは、携帯を盗み見る事に加えて勝手にSNSを使っているものだ。
私が覚えている限りでも、某SNSのつぶやくタイプのもので、私のアカウントからAの元恋人の嫁を探していた。探すだけで止まればよかったのだが、同名の人物を見つけ出し、そのアカウントに向けて私のアカウントで誹謗中傷を行っていた。
「別れろ」「寝とった」「最低だ」
そういう風な、どこぞの週刊誌みたいな事をつらつらと文だったり単語だったりで書いていた。
流石に盗み見ていたものとは違い、履歴として残ってしまうため、私は気付いた。
その頃には、私の携帯を盗み見ている事にも気づいていたので、Aに聞いた。
「これ、何?」
「ああ、それ、相手間違えたから消しといて」
久しぶりの会話がこれである。謝罪がないだけでなく、さも当たり前の様に消してというAに正直どん引いた。
そもそも相手が間違っていたから消す、というのは違う気がする。
人のアカウントでも、自分のアカウントでも、そういう誹謗中傷は如何なものなのか。
だがまともでもない相手に対し、そんな正論を言ったところで夜が面倒になるだけ。
そう割り切って私は、大人しくその投稿を消した。
これを読んでいる方で、数年前に意味のわからない相手から突然上記の様な誹謗中傷をされた方がいたら、この場を借りて謝罪したい。
私の不注意のせいで、悲しい文言を目にさせてしまって大変申し訳ない。
極め付けに、Aは近くのコンビニまでわざわざ車でいっていた。
そう、飲酒運転だ。いっそ免許剥奪になればよかったのに、と今なら思う。
ともかく、飲酒運転でAはガードレールに車をぶつけ、大きな傷をつけた。物損でまだ良かったと思う。
その車は、半月後に売却が決まっており、五十万は確実にもらえる予定だったがむしろマイナスとなった。
それでも、Aを本人に任せて放置し続けていた父母はある意味尊敬する。




