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異世界転生 第二の人生は胎児から 新生児からはじまる無双物語  作者: ねむねむぴよ
第4章 新生児が先生に成れるのか?やれてるんだからどうでもいいじゃん
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42話


 宰相がやたらと笑みを浮かべながらラインハルトに近づいてくる。

 抱き合い涙を流すソレイユとクラリスを一瞥し、宰相は慇懃無礼な挨拶をする。


 「 宰相を務めております マルク・ドミエツエル侯爵です。この度はクラリス嬢をお連れしました。 」

  「 うん あいがと! 」

 「 いえいえ殿下の国家への貢献に比べれば、私の苦労など塵芥と同意。

 是非とも” 殿下の英知の秘密を示せ ”て頂ければ嬉しゅうございます。」


 『 ポン! 精神攻撃を感知しました。 スキル【精神攻撃耐性(中)】を取得しました。 』

 『 ポン! スキル受容を感知しました。スキル【恫喝】【教唆】【暗示】を取得しました。 』


 「 ないしょ! 」


 「 ・・・・なぁ! 」

 宰相はさらに近寄り、ラインハルトの手を強く握り、魔力を込め瞳を見ながら再度呟く。

 「 ” ラインハルトの英知の秘密を示せ ” 」

 『 ポン! 強度の精神攻撃を感知しました。 スキル【精神攻撃完全耐性】が派生しました。 』


 「 な・い・しょ! それに ふけいざい! ドミエツエルこうしゃく ひざまずけ。 」

 ラインハルトは重力3倍を無詠唱で侯爵に発動させた。


 ゴズッ!


 膝から崩れ落ちた宰相は額から地面に思いっきりダイブした。

 脳震盪で気絶、重力3倍は解いておく。 地面に血だまりが出来始めている。

 頭を切ると出血が酷いからな・・・


 周囲の騎士が異変に気が付き駆け寄ってくる。

 「 ラインハルト様、お怪我はありませんか? 」

 宰相に握られた左手が、嫌な方向に曲がっている。どうも重力操作した宰相の手に引きずられ折れたようだ。


 「 さいしょうに て おられたぁ あぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ~ん 」

 ラインハルトは大声で叫ぶ。

 噓泣きのつもりが、痛みのせいでホントに涙が出てくる。

 精神が新生児に引きずられている証拠だ。


 『 ポン! 極度の激痛を感知しました。 スキル【痛覚耐性】を取得しました。』


 「 マーニー!! うわぁぁぁぁぁん ソレイユ!! うわぁぁぁぁん 」

 と悲しい感情とは別に冷めた自分がいる。とりあえず供周りを読んでおけば良いだろう。

 気絶している宰相の脳内から魔核を転移で抜き取り、代わりに動脈を異常治癒させ動脈瘤を左脳に仕込む。

 ・・・余命3ヶ月、その前に激しく興奮すれは破裂して終わり。安静にしていても破裂して御終い。それまで突き刺すような頭痛に悩まされ公務に励んでほしい・・・短い間だけど・・・


 宰相は縄に掛けられそのまま何処かへ運ばれてゆく、たぶん医務室だろう。

 自分の周りにも人が集まりオロオロとしだす。

 見た目3歳の子供が骨折しているのだ、狼狽もしよう。

 「 そこを退け! 治癒は掛けるな、変にくっつくぞ! 」

 隊長が駆け付け、自分を抱え医務室へと走る。


 隊長の腕の中で、あまりの痛みに思わず自分で直してしまおうとしたが我慢、我慢・・・

 もっと沢山の人にこの惨状を見せなければ、 隊長の腕の中で震えて見せる。

 「 殿下 もう少しです。もう少しで離宮の医務室に到着します。今しばらくのご辛抱を! 」


 隊長が医務室の扉をけ破る様に開けると、宰相の周りの医師たちが驚いてこちらを向く。


 「 殿下が 宰相に腕を折られた! 至急処理を! 」

 一瞬で顔が青ざめた医師や看護士が、一斉に駆け寄ってくる。

 ぶらりと垂れ下がる右腕。

 「 いやーぁ!! いたいの いやぁぁぁぁぁ!! 」

  ・・・これは拙い、まず自分にサーチ結果、左腕の粉砕骨折と判明。

 急いで右手で左手をもとの位置に戻し、粉砕部分を成形、軽めの治癒(体が光らない程度に)掛け骨を固定。

 破損した組織にも軽めの治癒を掛けておく。魔素が纏わりつき組織や骨を急速に直し始める。


 医師の一人が状態を見て、「 複雑骨折の可能性が高い。 左手が使い物ならなくなる前に添え木と固定を!! 」

 看護士が持ってきた手ごろな大きさの木の板を二枚腕を挟むように包帯でぐるぐる巻きにしだす。

 「 慎重に治癒魔法を! 」

 医務室はまるで野戦病院のような慌ただしさになる。

 自己治癒で略7割の治療は完了している。

 治癒の魔法も、自分より低レベルなのか無駄が多い。


 その間、宰相は放置。 頭を打って倒れただけだが意識が無いので綿密な検査が必要だが、この世界にはまだその知識と治験が無いのだ。

 ・・・まぁ、頭を強打した患者をむやみに動かさない位の経験則はあるようだが・・・

 暫く安静を言い渡されベッドに寝かされる。

 隣には宰相。


 魔力を細く紐状にし、宰相の耳の中に・・・・

 出来るかどうかわからないが心眼鑑定を使い記憶を探ることにする。

 ・・・・

 ・・・

 出るわ出るわ、王妃と宰相の悪事の数々。

 気に入らない貴族に冤罪を被せ取り潰すのは元より、人質を取り言う事をきかせる等々。

 いずれも巧妙に偽装し、実行犯は全て殺している。

 ・・・状況証拠だけ、書類も残していない。

 しかし関係者からしてみれば恨みの対象だろう。

 『 居るか? 』

 『 ・・・はっ!・・・ 』

 『 今から伝える事を記録し、裏を取れ・・・ 』

 『 ・・・はっ!・・・ 』

 『 ファミィール侯爵、暴行殺害・・・実行犯、ファルム子爵第二子息 死亡 。

  ドミエツテル商会、会長軟禁殺害・・・実行犯、バルカミア商会子息 死亡

  アミュライザ公爵、閣下恐喝暴行・・・実行犯自防 イルファス子爵・・・・エリオミリオン男爵・・・グテイレオス将軍、暗殺・・・・・・ 』

 比較的状況証拠を集めやすい三十数件の事案を影に伝え調査に当たらせる。

 ・・・王妃まで辿れれば良いが、災厄宰相を切り捨てて終わりだろう、余命3ヶ月だし・・・


 伝える事を伝え、クルクル巻きの左手を治癒で全快にし、異空間収納に大量の塩を出し魔力切れを起こして眠りについた。

 意識を失う刹那、忙しい数日だったとぼやいてしまった。

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