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異世界転生 第二の人生は胎児から 新生児からはじまる無双物語  作者: ねむねむぴよ
第二章 新生児って何ができるんだ? いや、為せば成るはずだ!
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第17話

七夕記念連続投稿 1/3 次話投稿 12:00


 コンコン コン コンコン コンコン

 嗚咽交じり、顔を鼻水と涙でグショグショにしながらドアを叩く回数が合図なのか、のぞき穴から目が見えた。


 「 カサンドラか、如何した?! クロウ達はどこだ? 」

 女の賊は、カサンドラと言うらしい。

 内側から閂が外される音が聞こえ、扉が開き中に通される。


 壁には一面、地図や付箋が張られ机には大量の書類が積まれていた。

 探知を使うと、中には16名の男女が書類の整理や武具の整備など様々なことをしている。


 嗚咽交じりの報告は要領をえない、只「イヤ イヤ ごめんなさい ごめんなさい 」と繰り返すばかりだ。そんな彼女は頬を叩かれ、無理やりクロウと言う仲間の安否を問われた。

「 死んでいない、吊るされた 」との絞り出すような言葉の後は、虚ろな目をして部屋の隅で膝を抱えガタガタと震えるばかりだ。


 詰問した男は、周辺の皆を集め、ラインハルト襲撃の失敗を宣言する。

 ・・・・こいつか賊のまとめ役か・・・・

 外套の中からゲートを使い、部屋の暗がりに移動し座り込んで様子を伺う。


 賊達は難しい顔をし、必死に対策を練っている。

 そのため、カサンドラと自分には全く注意が向いていない。


 「 ぶぅぅうぅ・・・(まぁ、ここまで案内してくれたんだ、そろそろ魔法を解いてやろう)」

 ハイハイでカサンドラに近づき、魔法を解除して、頭をさする。


 彼女は顔をあげ、目線が合った。

 震えが収まり、表情のこわばりが止まる。

 そして、頭をさすられた事に安堵したように小さく「 ありがとう・・・・ 」そう言うと意識を失い倒れこんだ。


 ドサリ・・・・


 突然の異音に、賊達の視線が自分に集まる。・・・・気まずい。


 とりあえず挨拶は大事だ、片手をあげて「 あぃ! 」と元気よく挨拶をする。

 賊達の目が、点に成る。


 「 ・・・・・ラインハルトか?! 」

 すぐさま身構えたのは、頭目と思われる男だった。

 「 あぃ! 」ちゃんと返事をする。

 床に座る自分に一同が騒然となる。

 「・・・・攫ってきたのか?!・・・・」

 頭目は、そう言うと短剣を鞘から抜き放ち、殺気を籠めてこちらへ近づいてくる。


 「 ぶぅうぅ・・・・(礼儀がなっていないなぁ・・・・)」

 元気に挨拶をしたのに、この反応。ちょっと不機嫌になる。

 「 あばぶばぶぶきゃは! (そちらがそのつもりならこちらも相応にと重力操作:5倍!)」


 グキバキドガ、パリーン、ズドン。


 特定した賊16名の全てが、地面に縫い付けられ、ほとんどの者が意識を失う。

 只、一部の者が脊椎損傷の大けがを負いながらも意識を保っている。


 死なせては拙いと思い、魔法を解除しすかさず治癒を掛けると、目が死んでいない3名程が立ち上がろうとする。


 「 ぶぅばあぁ!・・・・(再び重力操作7倍!)」

 気を失って居た者も、再びの骨折の痛みで覚醒し悲鳴を上げる。

 特に、立ち上がろうとしたものは激しく床に叩きつけられ、口から血を吐く。


 再び魔法を解いて、治癒。


 今度は二人が床に手を付いてまた立ち上がろうとする。

 「 ぶぅ、ばあぁ!・・・・(再度、重力操作7倍!)」


 グチュバキゴキ


 魔法解除・治癒!

 そんな繰り返しを、この後5回ほど繰り返すと、皆がおとなしくなった。


 「 ラ、ラインハルト殿下、お、お、お許しを・・・・ 」

 頭目が、床に頭を擦りつけ、謝罪する。


 「 あぃ! (許す)」

 元気よく手を挙げて謝罪を受け入れる。

 コミュニケーションはボディーランゲージからだ、頭目から殺気は消えており、ブルブルと震えている。


 「 私の目の黒いうちは、あなたの事を触れてはならない者、アンタッチャブルとし、今後一切の干渉を行いません・・・・」

 7倍の重力の威力が相当堪えたのか、ガタガタと震えながら顔を上げる。

 頭目の目に一瞬めに殺気が籠る。


 「 ぶぅうぅ!・・・・(重力操作9倍!)」


 ベチャ・・・・

 頭目は原型が残らぬほど潰され、眼球が飛び出し耳から脳症が噴き出す。

 すぐさま、魔法解除・治癒・・・・

 すさまじい勢いで、原型に戻る。


 「「「「「 ・・・・・・ 」」」」」


 ほぼ即死状態からの蘇生・・・・

 大柄な男であった為、自重が80Kgだったとし、一瞬で720Kg全身複雑骨折で出てはいけない物が床にぶちまけられたのだ。しかもそれを瞬く間に治癒された・・・・

 もう、頭目の目には恐怖しかない。


 「 あぃ! (次はないぞ!)」

 全員が地面にひれ伏し、ブルブルと震えている。

 ・・・・まぁ、こんな所だろう・・・・


 「 めっ! ぶぅばぶあぁぁぁ・・・・ (こら!これっきりにしろよ)」

 機嫌が悪いのを、口調から察したのか、全ての者が凄まじい速度で、頭を何度も縦に振る。


 気分は、アリの行列を手でグリグリと撫でた程度。

 殺してないので、罪悪感は全くない。


 用は済んだとばかりにハイハイで出口に向かう。


 賊の中の一人の女性が、弾かれたように扉を開ける。


 その女性に元気よく挨拶をする「 あぃ! 」・・・・

 女性の手はすさまじく震えている。


 手の内を晒したくないので、素直に扉からでて、振り返り扉を閉めると、中から「 化け物 」と言う呟き声が聞こえた。

 イラっと来たので重力七倍を再度16名に掛け、即座に解除、治癒、あとは知らないとばかりにゲートを使い離宮へと帰った。


 ・・・・


 寝室に戻り、念動でベッドにも繰り込む。

 もう寝落ち寸前だ。魔法で証拠隠滅を図り、なんとか母の胸元までたどり着き再び眠りに身を任せたのだった。


 この日、王宮の暗部は実質壊滅した。 

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