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夏生詩集3

暗いくらい水の中

作者: 夏生


暗いくらい水の中

掬われたのは

こわれそうな

まっしろな四角


暗いくらい水の中

どこにあるのか

背伸びしながら

まっしろな四角の

在りかを探した


私は

暗いくらい水の中

ひとりぼっちになった


さみしく

深い水の中

見上げた先は

ぼんやりと

明るくて

あたたかそうで

どこまでも遠かった


大きな手が入ると

明るさが増して

大きな手は

私を

そっとのせて

ゆっくり

ひきあげた


すっかり周りは

明るくなって

少し寒かった


何で泣いているの?

母は笑いながら

私の手をひいた







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― 新着の感想 ―
[良い点] 「暗いくらい」のインパクト。 『くらい』は「ほど」って意味や、音を重ねた「暗い」にもとれる音で、言葉に出すと響きが綺麗だなって思いました。 [気になる点]  三段落目の 「私は  暗いく…
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