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近代式軍隊の設置

ものすごく時間が進んだりします。

「我が国の兵器を・・ですか?」

「ええ、今回はあなた方帝国の協力により反董卓連合を撃破できたけど、今後、貴国の援軍が間に合わないときもあると思うから、ボクとしては、貴国の兵器を買いたいのだけれど・・・。」

洛陽にあるエルスランド帝国大使館では、董卓軍軍師の賈詡と在漢大使の早瀬武恒大使が応接室で今後のことについて話し合っていた。

董卓軍とは漢王朝との仲介役を担ってくれたこともあり軍事同盟を秘密裏に締結している。と言っても泗水関での戦いの時点で反董卓連合に参加している、していないにかかわらず、董卓軍とエルスランド帝国は同盟関係にあると思っている諸侯が大半だ。

だから、反董卓連合も迂闊に手を出したりはしないが、いつ隙を狙って攻め込むかわからない。そこで、董卓軍としては董卓軍単独で撃破又は、エルスランド帝国陸軍が援軍として到着するまでの時間稼ぎをおこなえるだけの兵器が欲しかった。

「そうですね・・・・・・。本国と相談してみないことには返答できませんね。」

「わかりました。相談できたら、こちらに連絡してください。」

「はい、そうさせてもらいます。」

賈詡との話し合いが終わると、早速本国と連絡を取り始めた。




数週間後、大使館から連絡があり、賈詡は大使館に向かった。

「どうでしたか?」

「一応、兵器の購入は可能なのですが、わが帝国陸軍と同水準の兵器は販売できません。そこだけは、了承ください。」

「わかってるわよ。さすがに、貴国と同水準の兵器が買えるとは思っていないから・・・・。」

兵器が購入できるとわかってから賈詡はかなりの上機嫌だ。それから、賈詡は兵器購入の際の注意事項を聞いた。

「こちらが、お売りできるリストになります。」

「実物は外に用意しています。」

「でも、兵器の使い方が・・・・。」

「その点はご安心ください。軍事顧問団をこちらに派遣いたします。ですので、安心してください。」

「そうですか。」

「では、購入可能な兵器を見てみますか?」

「ぜひ、そうさせてもらうわ。」

外には補給科の兵士が立っており、購入可能な兵器が置かれていた。

賈詡は補給科の兵士から兵器の説明を聞き、じっくりと考えた。(金額的な意味で)

「では、4日後、軍事顧問団と共にお持ちいたします。」

「そんな短い期間で大丈夫なの!?服とかの用意に時間がかかるんじゃない!?」

「大丈夫ですよ。4日後までにすべて手配できますよ。」

「それじゃあ、お願いするわね。」

賈詡は松村式歩兵銃(十八年式村田銃)を7千丁と松村式騎兵銃(十八年式村田騎銃)3千丁・松村式回転型拳銃(二十六年式拳銃)1万丁。城壁設置型防衛砲5門・騎兵牽引式旧型12cm榴弾野砲6門、軍服として松村式中期型軍服(明治19年制式)を購入した。


松村式シリーズは3代目皇帝の松村政忠陸軍大元帥が初代皇帝の松村政家陸海軍大元帥の残した兵器の設計図などをアレンジ・改良した兵器・軍服シリーズだ。

軍服に関しては初代皇帝がデザインした松村式初期型軍服(明治6年制式)がある。

今でも松村式シリーズは初代皇帝の命日におこなわれるパレードでは、兵士たちは松村式の軍服に身を包み、松村式の銃を担いで更新する。


城壁設置型防衛砲と騎兵牽引式旧型12cm榴弾野砲は初代皇帝から3代目皇帝のころまでエルスランド帝国陸軍で使用されてきた主力大砲である。




4日後、洛陽城の側にある董卓軍の訓練場にエルスランド帝国本国から兵器や軍服を乗せた90式特大輸送トラック(74式特大型トラック)と軍事顧問団を乗せた12式移動トラック(73式小型トラック)・6式兵員輸送車(M3ハーフトラック)が到着していた。


12式移動トラックと90式特大輸送トラックはエルスランド帝国建国当初から使用されているトラックである。

両車ともモデルとなったのは陸上自衛隊の車両で輸送力を重視していたため、建国当初に皇帝が自ら指揮を執って開発した。

その後、小型のトラックなども開発されているが、12式移動トラックと90式特大輸送トラックは後継の車両の開発が難航しているため、帝国建国400年前から使用され続けている。


6式兵員輸送車はアメリカ軍のM3ハーフトラックをモデルとしておりエルスランド帝国の三大軍事企業の一つである三津田重工業が設計・製造、販売している輸送車である。

最近売り出したばかりで陸軍でも採用されているが、最近設立した部隊にしか配備されていない。


訓練場には董卓・賈詡・張遼・華雄の4人とエルスランド帝国から購入した兵器を運用する部隊の指揮官である高順と参謀の李儒が参加している。

早瀬武恒大使もこの場に立ち会っており、高順と李儒の2人の紹介を受けた。

「新しい部隊の指揮官を務めてもらう高順将軍だ。」

賈詡が紹介してきたのは2人の女性だった。

「・・・・高順・・です。・・よろしく。」

高順は銀髪でかなり引き締まった体をしているが出るところは出ている女性で華雄と同じような黒色の服装をしている。賈詡曰く寡黙な人とのことだ。

「で、こっちが参謀を務めてもらう李儒よ。」

「李儒と申します。いろいろとよろしくお願いしますね。フフフ。」

李儒は黒髪でメガネをかけており、初対面の人が見ると賈詡の姉に見えてしますような女性でかなり大きな胸をお持ちな美女だ。時々意味ありげな笑みを浮かべる。賈詡曰く軍師としての腕は認めるがかなりの腹黒だそうだ。あと、新しい物好きだそうだ。

「ご丁寧にどうも、私在漢大使を務めさせていただいております、早瀬武恒と申します。どうぞ、よろしくお願いします。」

「そろそろ、私達の紹介もしたいのだが?」

突然、独式将官用軍服(ドイツ国防軍将官服)に身を包んだ軍人が話に割り込んできた。

「早瀬殿、こちらの方は?」

李儒が問いかけた。

「こちらの方は、軍事顧問団総監の方です。」

「フライケル・フォン・ハウゼンと申します。階級は陸軍中将です。これから、数か月の間部下共々董卓軍でお世話になります。」

「こちらこそ、よろしくお願いします。」

董卓がハウゼン中将に挨拶する。

その後、顧問団の軍人が次々と自己紹介を行っていった。

その日は親睦会を行い親交を深めた。




翌日から早速訓練が始まった。

新設される部隊の将兵が訓練場に松村式中期型軍服を着用して集められ、帝国軍兵士の説明を聞きながら恐る恐る銃を手にしていた。

指導を受けている兵士は元々董卓軍の精鋭将兵たちであることから成長ぶりはすさまじく、顧問団も驚くほどだった。


4か月の訓練期間が終わると、軍事顧問団は本国に帰還した。

その後も、顧問団から教わった訓練を欠かさず行っている。


董卓軍は新設した部隊の名前を第1諸兵科師団と命名した。

名前に関してはハウゼン中将が同名の第1師団と分けるために悩んだ挙句、騎兵・歩兵・砲兵が同じ部隊にいるため諸兵科を付けた。

今後も、董卓軍は資金に余裕ができれば兵器を買うらしい。

弾薬に関しては、エルスランド帝国が美術品などと引き換えに技術提供を行い、わずかではあるが製造が開始されている。

高順と李儒の真名を募集します。

いい真名がありましたら活動報告の方にコメントください。

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