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モンスターのご主人様  作者: ショコラ・ミント/日暮 眠都
4章.モンスターと寄り添う者
92/321

03. 相談とその顛末

※以前に要望ありましたので、位置関係把握用の地図をみてみんのほうに載せました。

邪魔にならないように、リンクだけ貼っておきます。

気になる方はご覧くださいまし。


http://12440.mitemin.net/i160016/


あくまでメモ書きですので悪しからず。

作中で言及している地名については網羅している……はず。

   3



 翌日、宣言通りに飯野はおれたちのもとを去っていった。


 予定では、これから帝国のローレンス伯爵領にある都市セラッタに戻り、マクローリン辺境伯の部下であるルイスを問い詰めたあと、帝都に招集されている最中の探索隊に合流するのだという。


 おれたちも、いつまでもこんなところで時間を潰している理由はない。


 帝国に戻った飯野とは逆方向……シランとケイの故国である小国アケルに向かって、再び旅を開始した。


 おれたちのいまいるキトルス山脈は、大河アラリアの支流のひとつを抱いた、峻険な山脈である。


 険しく天を突く山々は、帝国南部に位置するローレンス伯爵領と、その南西にある北域五国のひとつケドルスとを隔てている。


 このローレンス伯爵領とケドルスの西には、それぞれロング伯爵領とアケルがある。


 これまでおれたちは、北西に伸びるキトルス山脈に沿って、ローレンス伯爵領とケドルスの境界線上を歩いてきた。

 そろそろ、ロング伯爵領とアケルとの境界線に差し掛かろうかというところだ。


 非常に大雑把にいえば、地図にバツを描いて、その中心が現在位置。

 東にローレンス伯爵領、西に目的地であるアケル、北にロング伯爵領、南にケドルスがあると考えればわかりやすい。


 このままロング伯爵領とアケルとの境界線を北西に進むと、キトルス山脈の代わりに大河アラリアの支流が境界線を成すようになる。

 そこには、ロング伯爵領とアケルとを分断するかたちで、取り残された樹海の切れ端である『昏き森』が広がっているのだという。


 昏き森には、多くの場合、森を切り拓くことのできなかった原因である、定住性の強力なモンスターが生息している。


 おれたちがレア・モンスターや、クイーン・モンスター、あるいは、ハイ・モンスターと呼んでいる、眷属となりうるモンスターと出会えるかもしれない、ということだ。


 是非とも足を延ばしたいところではある。

 とはいえ、ガーベラとの接触のことを思い出せばわかるように、強力なモンスターとの接触には、多かれ少なかれリスクが伴う。


 アケルに腰を落ち着けたのちに、万全の態勢で向かったほうがよいだろう。


 とりあえず、現状はアケルを目指すのが最優先だ。


 幸い、旅路は順調だった。

 天候が大きく崩れるようなこともなければ、『韋駄天』が襲撃をかけてくるようなアクシデントもない。

 ……まあ、あんなことがそうそうあってもらっても困るのだが。


 探索隊のほうだって、発端であった飯野にもう敵意がないのだから、ひとまずは大丈夫だろう。

 高屋純のような因縁を持つ相手も、もういない。


 あえて挙げるとするのなら、おれと同じ『モンスター使い』である工藤陸くらいのものだが、前に会ったときの感触では、少なくとも現在のところ彼がおれに牙を剥くことはないように思える。


 実際、道中に襲い掛かってきたのは、通常のモンスターばかりだった。


 遭遇の頻度はやや多いが、これは、キトルス山脈にある山道があまり使われておらず、樹海に近い立地であるために、モンスターが多く生息しているからだ。


 その対処に関しては、回復したガーベラが張り切っているので、まず問題はない。

 ……彼女が張り切っているのを見ると、いつかなにかミスをしそうで、内心では少しハラハラしたりもするのだが、いまのところ、山道が崩れたりはしていない。


 周囲の警戒に関しても、精霊による高い索敵能力を持つシランや、嗅覚の鋭いあやめがいてくれている。


 旅路に危うげはなく、だからこそ、そろそろ先のことを考えるべき頃合いと言えた。


   ***


 早朝、シランに剣の稽古をつけてもらったあとのこと。

 模擬戦の相手をしてくれていたローズが去り、ふたりきりになったタイミングを見計らって、おれはシランに話を切り出した。


「二手に分かれて山を下りて、町に行く……ですか?」


 朝からきっちりと騎士鎧を着込んだシランは、少し驚いた様子で隻眼を見開いた。


「そうだ。ある程度、アケルに近付いた時点で、二手に分かれようと思う。というか、そうせざるをえないんだ。いまのおれたちには、車がないからな」

「……なるほど」


 思案げな顔になって、シランは頷いた。


「確かに。車がなければ、ガーベラ殿やあやめは人目を避けることができませんね。人気のない山道はともかくとして、街道を使うことも、ましてや町に入ることなどできるはずもありませんか」

「付け加えるなら、リリィもまだ回復には時間がかかる。いずれにせよ、町に入っても問題のないメンバーで、車を手に入れに行く必要があるわけだ」

「だから、ある程度進んだところで二手に分かれよう、と」

「そのほうが早いだろう。ついでに、物資の調達もできる」


 川に流された物資の一部は回収したものの、食料関係はかなり厳しい。

 懐かしのサバイバル生活に逆戻りしてしまっているのが現状だった。


 また、狂獣との戦いの後遺症から、リリィはまだ回復し切っておらず、擬態能力を限定的にしか使えない。


 スライムである彼女の本来の移動速度は非常に遅いため、現在はローズが作った即席の台車に荷物と一緒に乗り込んで、ガーベラに引いてもらうことで移動しているかたちだった。


 とはいえ、これだって速度が出ないことには変わりない。


 そこで、二手に分かれて、先行したおれたちが車を手に入れて戻ってこようというわけだ。

 行って帰ってくる間に、リリィたちにはゆっくりあとを追ってきてもらえばいい。


「……団長からいただいた軍資金があるので、車は用意できると思います」


 シランの口調は慎重なものだった。


「ただ、あれほど大きく頑丈なものは難しいかもしれません。団長が用意したあの車は、軍用車両でしたから。それに、アケルは帝国に比べて田舎ですから、車も大抵は年季の入った中古品しか手に入りません」

「大丈夫だ。なんなら、車自体は手に入れる必要はない。ローズが言うには、動力源である専用の魔石さえあれば、車の残りの部分は自分で調整しつつ作れる程度に、解析は進んでいるらしいから」

「それは……すごいですね」

「本人は一から作れないことに関して、落ち込んでいたけどな」


 おれの慰めの言葉を聞いて気を取り直したローズは、いずれはおれたちの世界の自動車と同じくらいスピードが出せるものを作ってみせると意気込んでいた。


 そのときには、ガーベラが手に持って振り回しても壊れない車体にするのだと拳を握り締めていた。


 こういうところ、ローズは可愛いと思う。


 車は鈍器じゃないぞ、という言葉をうっかり言いそびれてしまうくらいには。


「孝弘殿の考えについては理解しました」


 少しの間、俯いて考え込んでいる様子だったシランが顔を上げた。


「それで、そこにわたしが同行するということですか?」

「ああ、お願いしたい。そうしないと、おれはまともに町の人間たちと会話もできないからな」


 こうしてシランと会話していると忘れそうになるが、ここは異世界。魔石なしには、言葉が通じない異境の地である。


 一応、最近はおれたちも『翻訳の魔石』の使い方を教えてもらっているのだが、間に合うかどうかは正直微妙なところだった。


「それに、アケル出身のシランには、魔石を手に入れる算段を付けるのを手伝ってほしいんだ」


 国をまたげば、風習なんてがらりと変わってしまう。

 ましてや、ここは異世界だ。


 勝手を知っているシランの協力があるとないとでは、なにをするにしても難易度が違っている。


 これまでも、帝国内で旅していた間は、たとえば宿場町での振る舞いについて教えてもらったりしていた。

 だから、異世界の人間社会の諸々に関しては、シランに協力を仰ぐのが自然な流れだったのだ。


「どうだ、頼めないか」

「それは……」


 しかし、シランの返答は思わしくないものだった。

 表情を曇らせると、視線を逸らしてしまう。


 正直、断られるとは思っていなかったので、おれは少なからず驚いてしまった。


「反対なのか?」

「いえ、そういうわけではないのですが……」


 シランは言葉を濁した。


 どうやら反対というわけではないらしい。

 考えてもみれば、もしも反対であるのなら、彼女は正面からおれを説き伏せようとするはずだろう。


 しかし、そうなると、ますますわからなかった。

 おれの意見に反対というわけではないのなら、こんなふうに煮え切らない態度を取る理由もないはずなのだから。


 ……なにか問題でもあるのだろうか?


 視線を逸らしたシランの白い顔を眺めながら、おれは自然と数日前のことを思い出していた。


   ***


「シラン姉様の様子がおかしいんです」


 ケイの相談というのは、姉のように慕うシランについてのことだった。


「わたし、なんだか心配で……だから孝弘さんに、姉様のことお願いしたいんです!」

「ちょ、ちょっと待て」


 ぐいぐいと詰め寄ってくるケイの肩を掴んで、おれは抑えた。


 川で洗い物をしているガーベラたちが、何事かとこちらに視線を向けてくる。

 彼女たちになんでもないと手を振ってから、おれは改めて、肩に手を置いて抑えたケイに向き直った。


「待ってくれ、ケイ。まずは話を聞かないことには、どうしようもないだろう?」

「は、はい。すみません。先走り過ぎました」

「落ち着いて、話を聞かせてほしい。おかしいっていうのは、具体的にはどういうことなんだ?」

「具体的に……というと、ちょっと難しいんですけど」


 ケイは眉尻を下げると、もごもごと喋った。


「どう言えばいいのかな。なんだか最近、姉様らしくないというか……あの、姉様ってすごくしっかりしているじゃないですか」

「そうだな。同年代とは思えないくらいだ」

「そう。そうなんです」


 胸の前で小さく拳を作って、こくこくと頷いたケイは、表情を思わしげなものに変えた。


「なのに最近、ぼうっとしていることが多くって。どこか心ここにあらずというか。考え事をしていることも多いみたいで」


 悄然と肩を落とす。


「ふむ」


 元気のない少女の姿を見て、おれは少し考えを巡らせてみることにした。


 シランの様子がおかしいとして、原因として考えられることはいくつかあ

る。


 ――チリア砦では一度殺されたこと。

 ――死を乗り越えてデミ・リッチとなったこと。

 ――所属していた騎士団を失ったこと。


 特に、団長さんが拘束されてしまい、逃げるようにセラッタから離れた直後は、少し頑張り過ぎているように見えたこともあった。


 その頃の彼女は、持ち前の索敵能力でモンスターを発見すると、誰よりも早く飛び出していったものだった。


 おれ自身、そんな彼女を少し危うく感じてもいたし、気を配っていた。


 けれど、現在のシランからはそうした部分は感じられない。


 一時期、頑張り過ぎていたのも、キトルス山脈に入った頃には落ち着いていた。

 実際、この頃にはもう、人目がなくなったことで自由に動けるようになったガーベラに戦いを譲るようになっていた。


 あのチリア砦で、アンデッド・モンスターの身になりながら、揺らぐことなく理不尽な暴力に抵抗してみせた事実は伊達ではない、ということだ。


 シランは強い。

 単なる腕っぷしばかりの話ではなく、その心の在りようが強いのだ。


 これまで培ってきた騎士としての誇りが、彼女を支えている。


 とはいえ……ケイがここまで言うのだから、様子が変だと言うのは本当のことなのだろう。


 おれがぱっと思い浮かべられる以外の要因が、なにかあるのだろうか。


 それを、おれが見逃しているというのなら……。


「孝弘さん」


 考え込んでいるところに、ケイが声をかけてきた。


「姉様のこと、お願いできませんか」


 縋るような目が、おれのことを見上げていた。


「わたしじゃ、姉様は弱みを見せてくれなくて……訊いてみても、はぐらかされるだけなんです。だけど、孝弘さんなら、どうにかしてくれるんじゃないかって、わたし……」

「わかったよ」


 震えを帯びたその声を、みなまで聞いていられるはずもない。

 ケイの肩に乗せていたままだった手に、おれはほんの少しだけ力を込めた。


「だから、そんな顔をするな」

「孝弘さん……」


 おれのことを信頼すればこそ、ケイはこうして相談を持ち掛けてきたのだ。

 その彼女の願いを、無下にすることなんてできるはずがなかった。


 それに、ケイの言っていることが本当なら、おれだってシランのことは心配だった。


「機会を見て、おれからも訊いてみよう――」


   ***


 ――ケイは、シランの様子がおかしいと言っていた。


 事前にそうした話を聞いていたことで、先入観が働いた部分もあるかもしれないが、確かにこの反応は少しおかしいように感じる。


「なあ、シラン」


 おれは、ちょっと探りを入れてみることにした。


「なにか問題でもあるのか?」

「……」


 逸らされていたシランの顔が、こちらに向いた。

 エルフ特有の清楚で整った顔立ちは、半分が眼帯で覆い隠されている。


 覗いているのは、血の気のない左反面だけだった。


 透明感の高い無表情のなか、ひとつきりの碧眼がおれを見詰めている。


 一拍の間を置いて、シランは緩やかに首を傾げた。


「……ケイがなにか言いましたか?」

「っ、それは……」

「やはりですか」


 ずばり言い当てられてしまい、言葉に詰まったおれの反応を見て、シランは溜め息をついた。

 そして、律儀に頭を下げた。


「あの子がご迷惑をおかけしたようですね。申し訳ありません」


 謝られてしまっては世話がない。

 失敗したなと苦い思いを感じつつも、言うべきことは言っておかなければならないと、おれは口を開いた。


「……ケイのことを責めないでやってくれ。あの子はシランのことを心配していたよ」

「責めるつもりは……」


 言いかけたシランは、途中で口を噤んだ。


「いえ。そうですね。反省すべきは、あの子に心配をかけたわたし自身ですか」


 ゆるゆると首を振る。

 それは、どこか疲れたような仕草だった。


「シラン……?」

「……いずれにせよ、そろそろお話ししなければならない時期ではありました。これもいい機会かもしれません」


 と言ったときには、シランはもう態度を切り替えていた。


 普段通りのきりっとした眼差しが向けられる。

 騎士らしく凛々しい声で、シランは告げた。


「実は、少し体の調子が良くないのです」

「……なんだって?」


 シランの告白に、おれは一瞬、頭のなかを白くした。


 理解が及んだところで、思わず彼女に詰め寄ってしまう。


「た、体調不良って、大丈夫なのか?」

「はい。心配には及びません」


 取り乱すおれとは対照的に、シランの態度は泰然としたものだった。


「たいしたことではないのです。ただ……わたしもこのような体ですから、バランスが悪いところがあるのでしょうね。戦えないというわけではないのですが、戦闘能力が幾分落ちたようなのです」


 シランはぐっと拳を作った。


「もっとも、そのうち元に戻る可能性は十分にあります。そこでわたしは、少しの間、様子を見ることにしたのです。そのあたりを確定させる前にお話をしてしまえば、孝弘殿たちに無用の心配をかけてしまうことになりかねません。なので、これまで黙っていました。申し訳ありません」

「そういうことだったのか……」


 言ったところで、ふと気付いた。


「ひょっとして、最近、戦闘で前に出ることがなくなったのは、そのあたりが理由だったのか?」

「はい。と言っても、いまでもローズさんと同程度には戦えると思います。ただ、連戦になると不安でしたから、必要がなければうしろに控えておくほうが無難と判断しました」


 あのチリア砦の騒動で、胸を十文字の直剣で一刺しにされて殺されたシランの体は、アンデッド・モンスターのものとなっている。

 その際、いくらかの不具合が出ていた。

 たとえば、一度はグールとなって理性を失い、心を取り戻したあとすぐは、精霊を扱うことができなかった。


 だから、そのあたりが理由で戦闘能力が落ちているというのは、十分にありえることだった。

 というより、シランの体がなにか変調をきたすのではないかというのは、当初から危惧されていた事態だった。


 それなのに、現在まで不調に気付かなかったのは、シランがそんな素振りを見せなかったからだ。


 逆に言えば、戦闘には多少支障が出るにせよ、日常生活では問題ない程度の軽い不調だということでもある。


 いざというときに困るような嘘をつく子ではないことは知っているし、ローズと同程度に戦えるというのは本当のことだろう。


 わざわざ自分の状態に関して嘘をつく理由もない。

 シランの言う不調というのが、差し迫ったものではないことに、おれはひとまず安心した。


 もちろん、これからはもっと気を付けてやらなければならないだろうが、早急に対策を打たなければどうにかなってしまう、というわけではないのは幸いだった。


「話をしてくれてありがとう、シラン。大体のところはわかった」


 おれは小さく安堵の吐息をついた。


「ただ、もしもなにか変化があったら、それがどんなことであれ言ってくれ。モンスターに関わる力は、この世界でおれと工藤だけが持っているものだ。力になれることがあるかもしれない」

「ありがとうございます」


 シランは深々と頭を下げた。


「ところで、孝弘殿。町に向かう件については、どうしましょうか。お話した通り、わたしの戦闘能力は低下しています。わたしとケイだけで孝弘殿と一緒に行動するというのは、少し不安が残りますが」

「ん? ……ああ、そういうことか」


 おれの提案に対するさっきの鈍い反応は、これを気にしてのものだったらしい。

 納得して、おれはひとつ行き違いがあることを指摘した。


「大丈夫だ。そこは心配しなくてもいい」

「と言いますと?」

「一緒に行くのは、シランたちだけじゃない。ローズと加藤さんにも同行してもらおうと考えてる。あと、ベルタにも道中は護衛を頼むつもりだ」


 ちなみに、おれたちの護衛をしてくれているベルタは、ガーベラが回復したのを機に、主である工藤のところに戻っている。

 また来ると言っていた。


 そろそろ帰ってくる頃だから、それから二手に分かれればいいだろう。

 加藤さんの移動を手伝ってもらえれば、行程はかなり捗るはずだ。

 承諾してくれるかどうかはまだわからないが、頼めばやってくれるんじゃないかというのがおれの率直な予想だった。


「でしたら、大丈夫そうですね」


 同行者が他にいることを聞いたシランは、ほっとした様子を見せた。


「それじゃあ……?」

「はい」


 シランは見る者を安心させるような、包容力のある笑みを口元に浮かべた。


「町への同行、承りました」


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