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作者の暇つぶしなので意見、指摘は受け付けません。


この作品は無理があったり、違和感があったり、説明も無く意味が分からないことが出てきますが作者が楽しむ作品なのでそれが無理な方はご遠慮ください。



 この世界には魔法が存在する。魔法とは魔力を消費して現象を起こすことであり、人は皆魔力を持っている。世界のどこかに魔力の中心コアがあり、人は生まれるときにコアから魔力を借りて、体の中に擬似コアを作り生まれてくる。擬似コアの容量は人によって変わり、殆ど魔力を持っていないもの、人の数十倍の容量を持っているものもいる。


 魔法を使うには基本的に道具が必要である。その道具は魔力(Magic)制御(Control)端末(Terminal)、通称MCTと呼ばれている。


 魔法とは強大な力だ。強大な力を使うものの中には犯罪を犯すものもいる。ならば当然のごとく、それを取り締まる者もいる。また、その取り締まる者を育成する学園もある。


 その学園をハーミラッド学園と言う。



 うちの名前は安心院奏あじむかな、15歳、好きなものは可愛い女の子とアップルパイや。嫌いなものはいろいろ。将来の夢は魔法を使うことなんや。


 うちは世界初の擬似コアを持たない人間。つまり魔法を使えないってことなんよ。


 うちは小さい時から魔法に憧れてたんよ、綺麗やし、便利やから。けれどうちは擬似コアを持たない世界初の人間やった。それに気がついたのはハーミラッド学園の受験の魔力測定の時だった。人はどんなに少なかろうと、本の少しの魔力は必ず持っている。なのに私には擬似コアが無かった。擬似コアがないということは当然、魔力もない。


 うちは擬似コアが自分の中に無いと知って、ハーミラッド学園を諦めた。なぜならハーミラッド学園は学力+魔力量で大体合格かどうかが決まる。


 うちはお世辞にも頭がいいとは言えなかった。せやけど結構頑張って勉強したんやで?


 けどな、魔力量が0と言うことはどんなに学力でいい成績を残したとしても、受かることは出来ない。


 学力は入学後でも良くすることが出来る。しかし、魔力量は訓練すれば増えることには増えるが何十倍に増えたりすることはない。


 ならばと、ハーミラッド学園の入学試験は学力よりも魔力量の方を優先的に見て判断する。


 その優先的に見て判断される魔力量がうちは0だった。


 うちは幼馴染と一緒にハーミラッド学園の入学試験を受けた。


 うちは幼馴染と一緒に入学して、一緒にパートナーになろうね。と言い合っていた。


 ごめん、優、うち合格できへんかったわ。


 

 ハーミラッド学園合格発表の日。


 うちは合格発表を見にいかず、家のベランダで日向ぼっこしていた。


 この家にはうち一人しか住んでいない。家族は両親とうちの3人だけやった。けれど両親は12歳の時に死んだ。交通事故とかで死んだのか急病で死んだのかわからない。優のお母さんから両親は死んだと伝えられたが、どうやって死んだのかは教えてくれなかった。


 そういうわけでうちは一軒家の結構いい家に一人で住んでいる。


 生活費は両親の保険金でまかなっている。就職までは優に持つと思う。


―――~~♪、~♫♫。~~~♪


突然携帯がなりだした。


誰やろ? 今うちはなんもしたくないんやけどな…。


うちはそう思いつつも電話に出る。


『あ、もっしもーし♪ 奏? 私ねハーミラッド学園合格したよー♪ 奏はどうだった?』


 電話は一緒にハーミラッド学園に行こうと言っていた、優からだった。


 どうやら優は合格したみたいやな、うちは魔力0やったし受かる訳がないから見に行ってすらへん。


『優おめでとー。うちは見に行ってへんよ』


『え? どうしたの? 体調でも悪いの? 私今合格発表のとこ居るから奏のも見てきてあげるよ』


『ううん、うちは元気やで。けどうちは受かってないと思う。そやからわざわざ見に行かへんでもええよ』


『気にしなくてもいいよ、それで受験番号何番だっけ?』


『11029や』


 ほぼ確実に受かってないやろうけど、もしかしたら受かってるかもしれんしなぁ。


『うん、わかった。じゃあ見てくるからまた後でね。結果は奏の家に行って教えるよ』


 優はそう言うと電話を切り、ツー、ツーという音が聞こえた。


「もし受かってるとしても、うちには擬似コアが無い。なら魔法使えんのやないやろか?」


 ………そうやないか、もし万が一、いや億が一受かっていたとしても魔力が無いならばハーミラッド学園に行ってもなんの意味もないやん…。



 数十分後


―――ピンポーン、ピンポーン


 家の呼び鈴がなった。


 うちは立ち上がり、日向ぼっこをやめ玄関の方へ向かう。


 覗き穴から外を見てみると扉の向こうには優が立っていた。


 うちは玄関の鍵を開け、優を中に招き入れる。


「優ごめんな、わざわざうちまで来てもろうて」


「ううん、気にしなくていいよー。小さくて可愛い奏のためだからねー」


 優はどこか暗い感じがする。それを明るい言葉で隠している感じがする。


 やっぱし落ちてたんやろうな…。優には悪いことしてしまった。


「それでどうやった?」


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