【祈りの導姫】
ーー最果ての高原
此方は《魔導書》というものを知っているだろうか?
《魔導書》とは魔導書創士によって魔力を紡ぎ創りだされた叡智の結晶ーー
此の世界に存在する精霊の類いや古龍、魔獣や神々の力を織り込んだ禁忌ーー
世界の法則を書き換え、時や万物の力を操り、精霊などの魔封生物を召喚する人智を遥かに超えた大いなる力を持つ不思議な。また不可解な謎の産物ーー
そして、この世界に存在する、六百六十六の《魔導書》の管理を一身に担うの少女が在ることをーー
それは《魔導書》を管理せしものだけが与えられる。
【祈りの導姫】の称号を持った、唯一の存在…。
その名もアリア=ディエリアル。
彼女は英知の書庫ですべての《魔導書》の管理を行い、またそれを狙った襲撃者から《魔導書》を守る役割を果たしていた。
そして、失われたとされる『天秤の五書』と魔邪神達を倒す為に必要とされる『メデュアルナの聖魔神書』を探す役割をも受け持っていた。
そのため、時の女神クロノシアから【時を駆ける力】を授かったと言われている。
そして、18XX年ーー世界を揺るがす大きな風が吹き荒れる。その最中、【祈りの導姫】アリアは、優しい瞳をした一人の青年に出逢う。
青年の名を、アルフレッド=ド=ディストワールという…。
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