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プロローグ
錆びついた鍵に手をかけて立て付けの悪い古ぼけた窓を開ける。
西日に照らされた埃は、流星のように頼りなく舞った。かつての栄光を物語る、埃をかぶったトロフィーの列。誰もいない部屋には、ただただ静寂だけが積もっている。
校庭の隅に咲いている桜はすでに半分以上の葉が舞い落ちていた。私が知らないところで、もうずいぶんと季節は巡っていたみたいだ。
風が吹き窓がガタガタと揺れる。校庭の隅の桜の木から、一羽の小鳥が羽ばたいていく。
夕暮れの空へと吸い込まれるように、まっすぐに飛び去る。
世界を乱すように、風を切って。
これはただの私の小さな物語。




