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あなたを手放すために、結婚しました  作者: 絵宮 芳緒
第10章|皇帝の裁き

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第2話|未来の誓い

夜の書斎。

月光が窓から差し込み、机の上の書類を淡く照らす。


ルミエールは静かに机に手を置き、深く息をついた。


この世界の未来——かつての破滅——を、彼女は知っていた。


ヴァルディアを、皇帝を、そして自分自身を失う結末を。


だが今、この現実の中で、あの悲劇は起こらなかった。


全ては回避され、屋敷には静かな平穏が戻っていた。


「……やっと、ここまで来られた」

小さく呟き、ルミエールは振り返る。


ヴァルディアが扉の近くに立ち、彼女を見つめていた。


その瞳には冷徹さの奥に、守護者としての温もりが滲む。


ルミエールは自然と手を差し出す。

指先が触れ合い、互いの呼吸がゆっくりと重なる。


「お前を、二度と失いたくない」

低く、だが確かな声。


その言葉に、過去の恐怖は溶け、信頼と愛が胸に広がる。


ルミエールは微笑み、そっと頷いた。


「ええ、これからも、共に――」


静かな書斎の中で、二人の間に穏やかな未来の約束が芽吹く。


転生者としての知識があったからこそ、守るべきものを確かに守れたのだと、心の奥で噛み締める。


月光が二人を包み込み、夜の静寂は、幸せな日常の予感で満たされていた。

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