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あなたを手放すために、結婚しました  作者: 絵宮 芳緒
第10章|皇帝の裁き

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第1話|皇太子の粛清

夜の王城。

冷たい月光が玉座の間を照らし、長い影を床に落とす。


皇帝は玉座に座し、皇太子を見据えた。


沈黙の中にただ存在する威厳。

低く、玉座の間に響く声。

怒りではない——権威そのものだった。


皇太子の手には、かつての策略の痕跡——離縁計画の書状が握られていた。


だが策は完全に暴かれ、焦りが瞳の奥に漂う。


「お前に、裁きを下す」


忠実な衛兵たちが静かに動き、間者たちもその場で拘束されていた。


ラヴェル公爵邸に侵入した者たちも一掃され、公爵邸は安全を取り戻している。


「私の計画の全てが、ヴァルディアによって明らかになったのです……」


皇太子は跪き、視線を地に落とす。


「私はただ、ルミエールを妻に——皇太子妃にしたかっただけなのに」


皇帝は軽く頷き、冷徹な目で息子を見下ろす。


「ラヴェル公爵家に二度と手を出すな。

お前の勝手な懸想が、忠臣を失わせるところだった。」


その言葉が、混乱の終わりを告げる。


力による秩序と、裁きの確実さが、すべての不安を消し去った。




皇太子は皇帝の命により強制的に退位させられ、第二王子が立太子することとなった。




ヴァルディアはルミエールの手にそっと触れた。


「これで、ラヴェル公爵家は完全に守られた」


冷徹な表情の奥に、守護者としての深い安堵が滲む。

ルミエールは微笑み、軽く握り返す。


嵐は去り、屋敷に静けさと平穏が戻った。

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