金魚
物語のあるリボン作家『いろいと』です
私の作るリボンには、1つずつ名前と物語があります
手にとって下さった方が、楽しく笑顔で物語の続きを作っていってもらえるような、わくわくするリボンを作っています
関西を中心に、百貨店や各地マルシェイベントへ出店しております
小説は毎朝6時に投稿いたします
ぜひ、ご覧下さい♡
Instagramで、リボンの紹介や出店情報を載せておりますので、ご覧下さい
hhtps://www.instagram.com/iroit0
ゆらゆら揺らめいて
振袖のような大きな赤いヒレを優雅に翻す
私が一番なのよと言わんばかりの堂々とした泳ぎだ
私は、夜店のライトでキラキラしている水面をじっと見つめる
『こっちにおいで~』
そう言いながらポイを構える
狙うは、赤い振袖のようなヒレをもつあの大きな金魚
こちらの気を知ってか知らずか
優雅に泳ぐ姿に少し見惚れる
お祭りと言えば金魚すくい!
と、意気込んできたものの
実は私は一匹もすくえていない
これが2回目のチャレンジなのだ
遠く聞こえてくるのは太鼓の音
もうすぐ花火も少しあがるらしい
盛りだくさんなお祭りに今年も大勢の人が楽しんでいる
りんごあめを食べながら、ベビーカステラを買い
その先にあるイカ焼きに足を運ぶ
『いっけーー!!』
私はザバッとすくい上げた
丸い舞台の上に乗るか乗らないかの瞬間
尾ひれが和紙の上をかすめていくのを唇をかみしめて見ていた
『残念!いけると思ったのに』
そう言って立ち上がる
まだお祭りは始まったばかり
浴衣を着た人と入れ違う
今宵はお祭り
逸る気持ちが賑やかに活気付ける
私も色鮮やかに舞い踊る
最後まで読んで下さり、ありがとうございます
色々なお話を書いておりますので、どうぞごゆっくりとしていってもらえると嬉しいです
また明日、6時にお会いしましょう♪