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赤いオーブ

作者: さるた


写真に写るオーブを見たことがあるだろうか。


それは、時に幸せを、時に愛を、時に危険を表すもの。


祭壇を飾る生花の仕事。携わって数ヶ月。短い間ではあるものの、不思議な体験はすでに何件か。


テレパスは常日頃。職場の社員に話そうか迷っていたら、考えていたことと同じ件について話がはじまったり、ジブリのラピュタのあのシーンで画像が浮かんだり、そんなことが多い職場だが、年配の女性だけはテレパスは感じにくい。不法投棄を平気で指示しちゃうくらいの人だ。あまり、テレパスを感じたくはないけど。。。


今回は、そう、赤いオーブの話。


ちょうど、祭壇を飾り終わり、職場の先輩二人を待っているときに、垣根の向こうに赤い大きな光が見えた。それはひと抱えあるような大きさで、左側からヒタヒタと近づいてくる。避けるようにして、先輩が出てくる正面の入り口の方へ小走りに足を進める。変わらずに着いてくる赤いオーブ。


オーブに詳しくはないが、赤いオーブはダメでは。。。


さすがに鼓動が跳ねる。


いやいや、慌てるな!大丈夫


そう思った時に声がかかる。どうやら先輩方は正面の入り口ではなく、脇の出入り口を使用したようだ。


気がつけば、赤い大きなオーブは消えていた。


赤いオーブの意味を考えながら、帰りの車に乗り込んだ。


赤いオーブ

危険、警告


その夜、市内で大きな火事があり、民家の住人がなくなった。


赤いオーブの影は、この報道と一緒に消えた。。。

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