005 一見 雷花 女神の霊園 05
005 一見 雷花 女神の霊園 05
前回のあらすじ
・一見はギフト“雷纏”を授かった!
・でも強すぎるからとりあえず手から出せるように制限された!
・撃ってみた!飛んだぞ〜⭐︎(机が!
ロドリー「よし!ギフトも与えた!そろそろ旅立ちの時と行こうじゃないか!」
ロドリーはまるで自分が旅に出るかのように高揚している。
それを冷静に宥めるようにラストさんが話す。
ラスト「ロドリー、もう一つ最後に話があるだろう。
もういい、僕から話す。」
ラストさんは本当にロドリーさんと長い付き合いみたいだ。
よくも悪くも彼女の事を諦めている。
ラ「さて、雷花君。君は制限されながらもギフトを得た。
異世界に対する知識も得た。意気込みも十分にある。
あと君の異世界生活を満足させるために必要なのは
異世界生活冒頭の安全だ。」
一「確かに。」
確かにギフトは得た。でもこれはまだロドリーでいうところのレベル1。
異世界には他にもギフトやスキル持ちがいるので
この能力だけでは解放される前にやられてしまうかもしれない。
ラ「そこでだ!君の異世界転移、僕も一緒に行かせてもらう。
僕はそれなりにスキルや魔法を習得していてね。
お世辞にも強いとは言えないが序盤のお手伝い位はできる。
異世界の知識もあるから君の異世界生活が安定するまで僕も一緒についていく。
具体的には『君のギフトがレベル2、能力が完全に解放され、
君が異世界の基礎知識を身につけたら
僕はお役御免となってこの霊園に戻る。』
それで良いだろうか?」
一「よろしくお願いしまぁーす!!」
願ってもいない提案だ!!
ラストさんの戦力がどの程度なのかはわからないけど
こんなに優しくて良い声の人が強くないはずがない!!
思うより先に体が返事をしてしまっていた。
ラ「話すのが遅くなって申し訳ないね。
僕の同行ありきでギフトを考えられても困るから
いつもギフトを決めてもらった後にこの話はしているんだ。
それじゃあ、説明も長くなってしまったしそろそろ。
いいかな?」
今度は脊髄反射で話すのではなくしっかり言葉の意味を頭で受け取り、理解する。
その上で私はー
一「連れてってください!異世界、エアステn
叫び終わるかどうかの瞬間、足元の床が抜け真っ暗な闇にラストさんと落ちていく。
足は重力に従い下に伸び、頭は自然に上を見上げた
その視線の先には我らが女神様が満面の笑みで手を振っていた。