表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/82

第24話 クリティカル

種族 :キラーアント(アンデッド)

Lv :92→197

HP :460/460→153/153

MP :20/20→6/6

筋力 :398→132

魔力 :60→20

敏捷性:347→115


・スキル


突進【1】

噛みつき【3】

リンク【1】


これがキラーアントのステータスだ。

レベルにしてはHPが低く、火力高めのアタッカーステとなっている。

まあ実際は外骨格が鎧扱いの為、かなり耐久力も有ったりするが。


経験値は3500とオークの3倍ちょっと――アンデッド化後は1166――あり、強さの割には美味しいモンスターとなっている。


但し、余程火力に自信が無い限りソロ狩りは推奨しない。

スキルのリンクが、一定範囲の同種に敵性の存在を伝える効果があるためだ。

そのため戦っている最中に増援が現れる可能性が高く、高速に処理できなければお代わり地獄で、確実に押しつぶされる事になってしまうだろう。


「おお、サクサクいけるな」


(しもべ)化したキラーアントの関節部分を斬り付けると、気持ちよくダメージが入る。

流石は攻撃力300のハイミスリルソードだ。

50しかなかった鋼の剣のままだったら、きっとこうはいかなかっただろう。


クレアの方を見ると、彼女もサクサクと切り刻み、トドメは格好をつけて闇魔法で刺していた。


彼女のサブクラスは闇術師だ。

理由は言うまでもないだろうが、一応説明しておく。


闇だから。

以上。


まあ通常、前衛系が魔法系を取るのはあまりお勧めできない選択肢だ。


まず第一に、マスタリー系のスキルが無いと詠唱が糞遅い。

第二に、魔力が低くてダメージがたいして出ない。

以上の理由から、基本的に得意分野を伸ばす方が有効とされている。


とは言え、クレアに関しては、この選択はあながちハズレとは言えない物があった。


何故なら、彼女がゲームにはなかった大賢者というユニークスキルを所持しているからだ。

近接系の能力が伸びにくくなる代わりに、魔力がバカみたい伸びるスキルだそうで、おかしなステータスをの原因はそれだったわけである。


魔力増し増しのステータスだから有効だと判断したのか?


残念ながら違う。


勿論、魔力が高い分、他の前衛よりもかなり火力が出るのは確かだ。

だがサブクラスの魔法使い系が習得できるのは、上級魔法一つを除けば下級中級レベルだけ。


そして上級以下の魔法には、威力上限が設定されている。

そのため馬鹿みたいに魔力が上がっても、火力はそうそうに上限に達してしまう。

よって、『今のは余の最上級炎魔法ではない。ただの下級魔法だ』ごっこは出来ない仕様だ。


死霊術師の完成系が魔法ではなく、物理型となっているのもこの部分が影響している。


まあ唯一の上級魔法なら、火力を叩き出せなくもない。

だが待機時間(クールタイム)の関係上、連打は効かない。

なので、魔法系メインクラスの様に複数の魔法スキルを回し打ちが出来ないず、時間当たりの火力がどうしても低くなってしまうという訳だ。


おっと話がそれたな。


闇術師は攻撃よりも、状態異常(デバフ)に寄った魔法を扱うクラスとなっている。

そしてデバフには、攻撃魔法の様な威力上限がない。

まあ、基本の成功率がかなり低いという、大きな欠点がありはするが。


――実はその欠点を補う術を、暗殺者のクラスは所有していた。


それはスキルのクリティカルだ。


クリティカルはレベル×0.1%で、攻撃行動に発生するスキルとなっている。

その効果は敵の防御を半減無視し、2倍のダメージを与えるという物だ。


あ、この参照されるレベルはスキルレベルじゃなくて、クラスとしてのレベルな。


そしてこのクリティカルだが、実は魔法にも適応される。

しかも状態異常に関しては、クリティカル発生時には必中扱いになるという隠し効果があった。


そのため、ばんばんデバフを決めて来る嫌らしいタイプの暗殺者が、ヘブンスオンラインには結構な数いたりする。


因みに、アンデッドに対する浄化系以外の即死魔法なんかは存在していない。

なので、クリティカルがでたら勝ちとか、そう言う理不尽なプレイは出来ない仕様になっている。


で、だ。

デバフの効果は魔力次第で変わって来る。

魔力が高ければ高い程その効果が強くなったり、持続時間が長くなるので、高魔力になるクレアのデバフ能力は極めて高い物になるという訳だ。


MPも多いから、気軽に使えるってのも大きい。

なので彼女が高レベルに上がった暁には、きっと優秀な補助役へと成長する事だろう。


まあ、クレアがデバッファーで良しとするかはあれだけど。

拙作を読んで頂きありがとうございます。


「気に入った。悪くない。面白そう」


そう思って頂けましたら、励みになりますので是非ともブックマークと評価の方をよろしくお願いします。


評価は画面を下にスクロールした先にある★のマークで行える様になっています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イキリ転生~空気陰キャだったけど、これからは憧れの厨二イキリキャラで行きます~ 元空気陰キャが、転生チートで異世界で成長しながらイキル物語になっています。 此方も読んで頂けると嬉しいです><
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ