第4章 過去
ブリズン大佐からあの後色々と説明をされ俺はやっと自由になった。
だが、まだ完全に治っている訳ではないので定期的にここへ行くこととなっている。
「それでは私はこれで失礼するよ。何かあったらその娘から経由して私に連絡をしてくれ。」
ブリズン大佐は一通り話し終えると俺のことで手一杯だったのかずっと放置していた仕事を片付けると言い部屋を出ていった。
彼女は結局俺の面倒をみる役として残った。
万が一何かがあっては大変だと言うブリズン大佐からの命令だった。
「そういえばなんでお前なんだ。」
別にこいつが特別嫌いって訳でもないがなぜか無性に気になった。
「何がですか?」
「いや別にお前はそこまで地位が上でもなく軍に関係もないんだろ。」
付き添うならもっと護衛を任せたりとか何かと軍の関係者だと思ったのだがこいつはあまりそういう関連のことはあまり関係ないようにみえる。
「失礼ですね私こうみえても軍を指揮したことはありますからね。」
どうやら俺が間違ってたらしい。
どうみても俺よりは年下にみえるしそこまで戦場を見たことのないような瞳をしているのに。
「まぁ指揮したと言っても一回だけですけどね。」
「そうだよな。お前はあまり戦場を知らなそうなガキにみえるし。」
「あなたは失礼という言葉は知らないのですか。大体あなただって私とそんなに変わら、」
ここで何かに気づいた彼女はとっさにこちらに近づく。
「あなたって前の部隊では隊長をやってましたよね。」
「あぁそうだが」
「それなのに何故こんなにも私と変わらないのですか。」
「失礼だろお前」
「あなたに言われる筋合いはありませんよ。大体幾つなのですか。」
「17だ。」
本来はあまりこういうのは言いたくないけどこいつとは長く過ごしていくのだからいつかはばれるであろう。
「え?」
やっぱり誰もがこういう風に驚く。
「17」
「私よりも年上、、、」
「驚くところそこかよ!」
初めてこんな驚きかたをされたので俺も困惑している。
「でもどうしてそんな年で軍を。」
ここは平然と聞いてくるあたり誉めてやる、と思いながら話すのかを悩んでいた。