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かくれんぼ

作者: 排他的経済水域

僕の家の周りには子供がたくさんいます。

だからいっつも、幼稚園が終わった後に公園に集まって遊んでいるのです。

さてさて今日はどんな遊びをしましょうか?




健二くんが言いました

「僕はライダーごっこがいいよ。いっちばん、楽しいよ。僕がライダーやるんだ!」

ライダーごっこは僕も大好きです。

でも健二くんがライダーというのに他の子は不満を抱いたのでしょう。批難の声が飛び交います。

「そんなのつまらない。もっと楽しいやつがいい」

健二くんは、自分の意見を否定されたからか面白くないと言った様子です。

すると里美ちゃんが言いました。

「私はおままごとが良い!私がお姫様やるの」

おままごとにお姫様が出てくることは置いておいて、言っていることが健二くんと同程度です。

当然誰も賛同しません。

すると、健二くんが問います。

「メガネはなんかないのかよ」

メガネというのは亮太くんのことです。

いつもおとなしいので、彼は反応に困ってしまっています。

「か、かくれんぼとか、どう?」

勇気を振り絞って出したのでしょう。

少し掠れたように聞こえる声で、亮太くんはかくれんぼを提案しました。

しかし皆んなあまり乗り気でもありません。

「かくれんぼ〜?子供じゃあるまいし。

つまんねえよ」

「確かに。もっと楽しいのが良い」

僕たちは立派に子供でしょう。

それでも、他にやることがないのか、皆んな渋々かくれんぼを始めます。

じゃんけんをします。負けてしまいました。

鬼は僕です。

「じゃあ数えるねー。

いーちー。にーぃ。さーん。しー………」


……10秒経ちました。探しに行きましょう。

僕たちは初めは7人いたので、7人見つけなければいけません。

「みーっつけた」

1人目の紗代子ちゃんは茂みに隠れていました。

すごく簡単に見つけられます。

それで隠れていたつもりでしょうか?

2人目と3人目は、同じ場所に隠れていたので、

一気に見つけられました。

4人目がなかなか見つけられません。

10分ほど経った頃でしょうか?

お腹を壊したと言って、トイレに駆け込んでいく1人を見ました。彼は数分後に僕に捕まりました。

5人目ですが、ここまで見つからないだけあってぜんぜん見つけられません。

結局、30分ほど経過して、健二くん、里美ちゃん、亮太くんが民家の庭から出てきました。

流石にそれは見つけられないよ……

「流石に疲れたぜー」

「楽しかったー」


なんやかんや言いながらもみんな楽しめたようです。

これで7人全員見つけられました。

明日はどんなことをしようか?

早く明日がきて欲しいと思いながら、僕たちは帰路につきました。


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