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前世の記憶を持つ天才薬師  作者: 覡
第2章 学園編
29/32

委員会設立

委員会を設立するにあたり、下記のような委員会を作成することになった。




学級委員会

─各クラス2名。4クラス×5学年の40人が所属することになる。

各クラスへの伝達やクラス単位でのアンケートの実施、行事の際などの点呼などを行う。ホームルームで何かを決める時には必ず司会になる。

生徒会長(キング)から指示を仰ぐ。


広報委員会

書記(エース)の仕事が校外に広報するというものなので、こちらでは校内に広めてもらう。

校内新聞、及び各行事の際にパンフレットの作成を行う。

書記(エース)から指示を仰ぐ。


図書委員会

─図書館にて本の貸出や在庫チェック、本棚の管理を行う。図書司書であるアガットさんから指示を仰ぐ。


美化委員会

─主な仕事は掃除。掃除用具の整備、補充も行う。

壊れている場所の補強や報告も行う。会計(ジャック)の指示を仰ぐ。


風紀委員会

─あいさつ運動や服装チェックが主な仕事。行事の際には生徒を誘導したり設備の設置などを行う。

生徒会副会長(クイーン)から指示を仰ぐ。


保健委員会

─回復魔法・回復薬の作成が優れた者が就く。

怪我をした生徒の治療が主な仕事。体力測定や健康診断の手伝いもする。

生徒会長(キング)から指示を仰ぐ。




以上6つの委員会が設立されることになった。

生徒会内にはアッシュリー先輩が知らせてくれて、先生や学園長への許可はワトソン先輩が取ってきてくれるらしい。

許可は取れるだろうとの事で、オックリー先輩がウーズリーと共に生徒に知らせるための校内新聞を作っている。

ウーズリーの書記(エース)としての初仕事だ。


こうして各役職に直属の委員会が設立されたわけだ。

俺たちがする仕事はそのサポートと今までの仕事。

会長の仕事だけ大きく減るけれど、それでもまだ沢山あるし、大分いい働きだと言えるだろう。


「先輩方、こういった組織は今までにはなかったのですか?」


パンク寸前だった生徒会の仕事量を見て誰もが考えつきそうなことだが、それが存在していなかったのだからもしかしたら生徒会以外の組織はないのかもしれない。


「んー、生徒評議会ならあるけれど…」

「それはどんなものですか?」

「シアンが言った学級委員会みたいなものだ。それのホームルームではなく寮版。」


ジーメンス先輩に質問を繰り返す。


「なるほど、つまり各室長はいるという事ですかね。」

「そうだな、四人。SABCそれぞれのクラスに寮長がいる。」

「その寮長はどのような仕事を?」

「要望とかを流してもらっていたわ。それに対して我々は承認したり、逆に要望したり…といったことかしら。また、それを通達してもらったり。」


今度はワトソン先輩が答えてくれた。

ふわっとしたピンク色の髪をかきあげてエルフの長耳を出す。


「そういえば評議会は委員会に入るのかしら。」

「いえ、評議会は独立させた方が良いでしょう。関係的には…こんな感じで。」


俺は独立の意味を簡単に図で表して説明する。


まず生徒会執行部、つまり俺達8人がいて、その下に直属の各委員長1名、副委員長1名がいる。

それを生徒会本部と1括りにし、その横に生徒評議会、つまり寮長4人だ。

生徒会本部から生徒評議会へは議案提出と通達を、生徒評議会から生徒会本部へは承認・要望をする形になる。


また、各委員会の委員数は学級委員会以外は決めず、有志を募ることにした。

その中から各委員会ごとに2名代表を決め生徒会本部にて定例会を行い学校の決め事を行う、という形だ。


「以上で、なにか質問はありますか?」


今日入ったばかりの生徒会長弟子がこんなにしゃしゃって良いのかと不安になりながらも、しかしこの仕事過多状態を打開できるこの案に文句を言うものは誰もいなかった。


「では許可が取れ次第ウーズリーが作ってくれた広報を巻きましょう。その後正式に発表、委員会事に委員を募ります。」

会長(キング)は学級委員と保健委員の選出、副会長(クイーン)は風紀委員の選出、会計(ジャック)は美化委員の選出、書記(エース)は広報委員の選出を行いましょう。」


俺の言葉をいつの間にか帰ってきたワトソン先輩が補ってくれる。ワトソン先輩は学園長の許可証を手に持ち、ニカッと笑った。

各々やる事が明確になり頷きを返してくれる。

直属の委員会の最初の役員を決めるということで張り切っているのかもしれない。


「学級委員に限っては各クラスからの選出となる為、会長(キング)ではなくそれぞれのホームルームで決めてもらうことにします。」

「あれ、1年Sクラスって私達だけよね、私たちは学級委員会にも所属することになるのかしら。」

「一応そうなる。ただ、僕らみたいにどうしてもその人しかいない場合を除き、なるべく生徒会との掛け持ちはしないようにしましょう。」

「まぁ仕事が被っても面倒なだけだものね。」


お互いが頷きあって、改めて俺達はここに委員会の設立が決まったのであった。

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