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前世の記憶を持つ天才薬師  作者: 覡
第2章 学園編
23/32

4限目

4限目は体育館で行われた。

他学年の各クラス生徒との顔合わせだ。


こうして全学年全クラスが体育館に入ると圧倒的にSクラスの少なさが目立った。

青や緑のローブが1番多く、所々に赤が見える。

白はほとんど居なくて、いてもまとまっていることが多いからやはり少なく見えた。


最初に各ホームルーム担任の先生が点呼を取り、校長が挨拶、その後ほかの学年の同じクラスの人と交流という形だ。

といっても、生徒会メンバーとは先程会ったし、もともと少ないSクラスだから半分以上は既に見た顔だった。

見てない顔といえば、妙にもこもこした兎の獣魔の先輩や角の生えた鬼のような先輩等だろうか。


そんな訳で、ほかのクラスより少ないSクラスは自己紹介がとっとと終わり、各自自由にしていた。

Sクラスは変わり者が多く、各々の才能がスバ抜けているが故に協調性のないことで有名らしい。


「シアンくん、ちょっといいかしら。」

「ワトソン先輩。副会長がどうしてこちらに?」


ワトソン・ナタリー。3学年の生徒会副会長を務め耳長族の先輩だ。

その先輩に突然話しかけられたので驚いてしまった。


「いえ、生徒会の今後の活動に着いてスケジュールを立てたいのだけれど、ティアさんも一緒に、放課後は空いているかしら?」


ちょうど通りかかったウーズリーも話に巻き込み、ワトソン先輩はにこりと笑った。

然し放課後は図書館でフランと会う約束をしている。長くなるようなら断りたいのだが…。


「すみません、私用事がありまして。長くなるようでしたら後日の方がありがたいのですが。」

「僕も、少し用事が。」


どうやらウーズリーも先約があるようで俺も似たように答える。


「あらそう、じゃあ後日…明日にでもどうかしら。本当はきちんとした歓迎会も含めて今日やりたかったのだけれど、時間が取れないのであれば時間がある時の方がいいに決まってるものね。」

「すみません、ありがとうございます。」


俺とウーズリーは同時にお辞儀をし答える。

歓迎会や予定立てはどうやら今日やらなくても良いことらしい。


「話はこれだけでしたの、ではまた明日の放課後庭園にてお待ちしておりますわ。」

「ありがとうございます。」


再度お礼を言いくるりと方向転換をして戻っていくワトソン先輩に別れを告げた。


「あぁ、そうそう、私はワトソンではなくナタリーでいいわよ。」


別れ際に背を向けながらそういったワトソン先輩、改ナタリー先輩はこちらに手を振ってコロコロと笑った。

それにしてもサッとあらわれサッと帰る先輩だなだ。時間に無駄がなくて好印象。


と、そんな感じで4限がおわりその場で各クラス終わりのホームルーム。

こうして今日の授業は全て終わったのであった。

夜勤続きだったため更新に間が空いてしまいました。

待っていてくださった方々ありがとうございます。

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