表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前世の記憶を持つ天才薬師  作者: 覡
第1章 幼少期
2/32

両親

母親と父親の会話に、何度も出てくる名前があった。


シアン


それが俺の名前だろう。また、父親が母親を呼ぶ時にアンと呼ぶ。きっと母親はアンという名前なのだろう。

父親の方はまだ名前がわからないが、しかし言語を覚えるということに関しては第1歩を踏んだのではないか?


感覚として1~2週間がたった頃、俺はこの部屋を出ることになった。

母親に抱っこされながら夜に星を見に外に出たのだ。

母親が空をさしながら何かを言っていたが、いかんせん言語の方はまだなんとなく単語を少しずつ聞き取れるようになった程度である。

よって、母親の言葉の意味はわからなかったが、まぁ星座の説明とかそんなとこだろう。


外に出て気付いたが、やはりうちは裕福でも貧乏でもない一般的な家庭であった。

庭付き一軒家で、家の前には道を挟んで森が広がっていた。お隣にも家はあるようで、僻地に追い込まれているとかでもない。

田んぼとかは見当たらなかったから自給自足の田舎ってわけではいようで、お隣さんとの距離も日本の東京にある住宅街とさして変わらない。

家のあいだを人1人通れる程度だ。


それから、どうやら父親は前世の俺と似たような職に就いているらしい。

草や液体をすり潰したり混ぜたりして、色のついた液体を作り出している。きっと薬だろう。

前世の因果か、薬作りはこの人生でも続けられそうだ。


母親の方は専業主婦なのか、基本俺の子守りで家にいる。もしくは、育休制度のようなものがあるのだろうか…。その場合職は不明だ。

まぁなんにせよ両親がそばにいるというのは安心出来る。



そんな感じで、俺はすくすくと育ち、そして半年がたった。



そうそう。鏡を部屋で見つけたよ。

髪は母親譲りの銀髪、顔はタレ目で父親に似た西洋の方の顔立ちだった。

性格はおいおいになるが、英国紳士を目指してみたいと思う。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ