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前世の記憶を持つ天才薬師  作者: 覡
第2章 学園編
14/32

準備

試験結果が届いたのはそれから7日後のことだ。

筆記がそれぞれ100点満点の10教科、実技は200点満点の5教科で全て満点の場合合計が2000点となる。

それを100%としたとき、

30%以上、600点以上ならば合格でCクラス。

50%以上、1000点以上ならばBクラス。

75%以上、1500点以上ならばAクラス。

95%以上、1900点以上ならばSクラスとなるらしい。


結果が入った両手に抱えるくらいのダンボールが届き、アンを呼び一緒に開封する。

筆記テストの方は殆どが読んだことのある知識だった為自信がある。実技は基準がわからないからなんとも言えないが…。



結果

ーーー筆記 実技

魔法学 100 200

武術学 100 200

動物学 98 200

薬学 100 200

音学 85 200

歴史 100

生物 87

数学 100

語学 100

精霊学 100


合計 1970/2000


よってシアン・バークリーをアスラ王国国立学校の1学年Sクラスとして迎え入れる。



と、記された紙が1枚と、白いローブ、それからもう1枚の紙が同封されていた。


もう一枚の紙には備品について書かれている。

どうやらSクラスは私服以外は全て用意してくれるらしい。お小遣いは自分で持っていくか仕送りしてもらうかって感じ。食事は用意されるようで、こだわりがある場合のみ用意していく。

ローブは入学式で使うから事前に送られている。

それ以外は寮の自室に用意されるらしい。


なるほど、つまりは入学式の日までさほど用意する必要は無いということだ。

Sクラスは最上級クラス。あまり費用もかからない。家庭的に見てもいい結果と言えるだろう。


そういえば、試験の日に仲良くなったフランはどこのクラスになったのかな。入学式で会えるといいんだけど…。


さて、Sクラスということは3匹の動物を連れて行っていいということだ。

ウィルたちを3人連れて行ける。ウィルしか友達がいない俺にとって、3人も一緒に行けるのは凄く嬉し事だった。


「母さん、森に行ってくるね!」

「いってらっしゃい、母さんも仕事へ行くから、夕飯には帰っておいでね。」

「うん、いってらっしゃい。いってきます!」


アンに見送ってもらい、森に入る。

いつもの開けた場所に出て、ウィルと合流した。


「ウィル、俺は9月から学校へ通うことになる。

前々から話していたけど、帰ってくるのは年に2回ほどになるんだ。」

「寂しくなるね、シアン。」

「うん、それでね。3人、連れて行けることになったんだ。勿論変化はしてもらうけど。」


ウィルに動物の姿になってもらえば連れて行けることを説明した。

すると、みんな一斉に行きたいと声を上げてくれる。嬉しいことだ。


「で、前に着いてきてくれたウィルにはイタチの姿でそのまま一緒に来てほしいんだ。」


入学式についてきた1人は変化が優れている。

別の姿になっても魔法操作の能力が変わらず、また魔力値が全体的に高い。


その個体はイタチの姿に変わり、俺の肩に乗った。


「シアンの髪の色銀色、その色だと目立つ。」

「たしかに。灰色になった方がいい。」

「白い毛、綺麗。」


ウィルたちが口々に茶色いイタチのウィルに向かって言った。

たしかに首元に巻き付くと茶色は目立つ。そんなこと考えてもなかったが…。

すると、変化したウィルも頷いて1度変化をとき、再度同じサイズの同じ形の、白に近い銀色のイタチになった。テンに近いかもしれない。


「あとふたり。誰がいい?」


俺が聞くと何人も手を挙げ、揉め合い、話し合いが始まった。結果選ばれた2人が出てくる。

ウィルの姿の時はみんな変わらずウィルだから誰かは分からない。


2人は変化を開始した。ウィルの変化は個体によって何になるかが変わる。色はそれぞれ自分で代えれるが、なる物はその個体の記憶の1番こいものになる。

怖いものだったり、可愛いものだったり。思い入れが強い姿になるのだ。


そして出来上がったふたつの変化体。

1人は真っ白な鱗に真っ赤な目を持つ蛇。太さはさほど無いが、長い。2メーター位ある。

その体を起用に丸めていき、とぐろを巻いた。

もう1人は目の青い狼。だいぶ大きいサイズだ。

4本足で立って俺と同じくらいの顔の位置に顔がある。

色は俺に合わせて灰色が主体の白と黒の混じった狼だ。俺の身長が110センチなので120センチくらいか。


「全員ウィルだと困るかな、みんなの事変化体の名前で呼んでも大丈夫?」


そう聞くとそれぞれ返事をしてくれた。蛇は鳴かないけれど、本体はウィルだからか意思の疎通が取れる。

こうして、テンとスネークとウルフが一緒に学校に行くことになった。


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