スターリア王国 入国編 (7)
だいぶ遅れましたが、ちまちまちょこちょこコソコソ更新していきたいと思いますので、よろしくお願いします(〃・д・) -д-))ペコリン
スキルを手に入れた翌日から俺たちは、お金を稼ぐためにギルドに依頼を受けに来ていた。
「う〜ん。今日の依頼は何にする?」
「簡単なやつがいいよなぁ~」
「じゃあ、これなんてどうかな?」
「ふむふむ!最近街道の近くに魔物が増えてきて いるので、魔物避けが壊れてないかを調べてください。
※可能なら魔物が増えている原因も突き止めてください。 だってさ!」
「結構いいんじゃないか?ほうしゅうもよさそうだし。」
「それに危険な可能性もあるからヘルプの上級冒険者さんがついてきてくれるらしいし。いいとおもうぞ?」
「私も賛成だよ。遠出の際の必要なものとかも教えて貰えそうだしね」
「じゃあ、皆の意見揃ったから受けちゃお~♪」
そうして俺たちは、王国に来て初の遠出依頼を受けるのだった。
「君たちが調査依頼を受けてくれたユキト君達かな? 僕はユリウス!気軽にユリウスって呼んでくれていいからね?」
そう言って自己紹介をしてくれたのは、金髪碧眼の男の子だった。
ちなみにこの世界の人達は髪の毛の色が色々な色をしていて、みんな地毛だった。
そして、俺達は先輩冒険者と言う男の子の手を握り返しながら軽く自己紹介をして、依頼の内容とどうやって行動するかなどを話し合った。
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〜アルス街道~
俺たちは、話をしたあと早速その魔物が多く発見されている街道に来ていた。
「う〜ん…特に魔物避けに問題はなさそうだね
じゃあ、なんで魔物が増えてるのか調査を再開しようか」
ユリウスさんの言葉に同意した時、草むらからワイルドウルフの群れが出てきたら。
ワイルドウルフは体調1メートル程の大きさの狼で、たまに魔法を使ってくる獣だ。
更に、単体なら大したことないが群れると危険度が飛躍的に高まる厄介な魔物でもある。
「皆さん!ワイルドウルフの群れです!私が先陣を切りますので、援護をお願いします!」
「「了解!」」
俺たちはユリウスさんでワイルドウルフの群れを順調に倒していた途中、いきなり全てのワイルドウルフが遠吠えをあげた。
「「「アォォォーーーーン」」」
「「「アォォォーーーーン」」」
その遠吠えのあとに、新たな群れが出てきた。
「くっ、これはマズイ!皆!あの中にいる一回りでかいやつは君たちを守りながらあの数のワイルドウルフリーダーを倒すのは難しい。
だから君達はワイルドウルフの方を頼む!」
「「了解」」
ワイルドウルフリーダーはワイルドウルフよりも一回り大きく、使える魔法も段違いという。
たしかに俺たちでは荷が重いと思うので、ユリウスさんの指示通りワイルドウルフ達を倒すことにする。
「トウコ! トウコはあいつらの牙を分離させて! ハルキは弓で魔法を使う個体を撃って!
ユイは、ワイバーン呼び出しを許可する!
パーティーみんなに火属性を付与!行くぞ!」
「「「了解!」」」
指示通りにトウコはワイルドウルフだけでなくリーダーの牙ですら分離させている。
ハルキは魔法を使う個体を弓で倒しながら接近戦をしているユキトの援護もしてたし、ユイは呼び出したワイバーンに乗りながら上から攻撃することで殲滅していた。
その間、ユリウスさんは1人で全てのワイルドウルフリーダーの攻撃を避けながら、目にも留まらぬ速さで切り刻んでいた。
「皆さんお疲れ様です。予想外の量の魔物が出ましたが、皆さんのおかげで安全に殲滅することが出来ました。ありがとうございます」
「俺達もユリウスさんがいておかげで無事にすみました。ありがとうございます」
ははっ、お礼をお礼で返されるとは参ったよ〜。
と爽やかに笑った後、真面目な顔、俺達に話かけてきた。
「君達のあれはなんですか? 牙が落ちたと思えばワイバーンを呼び出す。そして男性陣は下位ランクとは思えない実力です。あなた方は、一体何者なのでしょうか?」
嘘をつくなら容赦はしないという目で俺たちをユリウスさんは見てくる。
これは下手に誤魔化すより素直に話すべきかなと思い、俺達は異世界から落ちたことや、その際に手に入れたユニークスキルの話。
そして今いる街カリオンにつき、お金を得るためにギルドに登録して、依頼を受けていることを説明した。
最初は信じてくれなかったが、称号の異世界人という部分を見せたら納得してくれた。
かと思うといきなり頭を下げだした。
「疑ってすまなかった! 見知らぬ世界に身一つで落とされて、どれだけ不安かも分からないのに問い詰めて脅すようなことをしてすまなかった」
「いえ、僕達もユリウスさんと同じ立場なら疑ったと思いますので、お気になさらないでください」
「すまない、ありがとう。 お詫びにと言ってはなんだが、この国のことやスキルのことを説明させていただきたい」
「それはありがたいです! 是非、お願いします!」
「あぁ、任せてくれ」
そうして、俺達はこの世界の色々なことを教えてもらうことになった。