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3/5

という、オチ

新キャラは、登場しません。

「先輩!」

「……ん? なに?」

「この作品、タイトル詐欺じゃないですかっ!」

「えーっと……タイトルってなんだっけ?」

「部室争奪戦です」

「いや、そっちじゃなくて」

「……?」

「タイトルの定義」

「えっ!? まさかのそっちですか!?」

「逆にそれ以外ないと思うんだけど……」

「この作品のタイトルのこと以外ないと、私は思っていましたけどね!」

「さ、こんな茶番はさておき」

「茶番!? 先輩今茶番って……」

「僕、しゃべりたくないからあの二人に任せようか」

「え、ちょ、まって……」


「よーしお前たちよく聞けよ? 今からナイスな女教師が授業をするぞ?」

「あのう……先生……」

「ん? なんだ宮下?」

「結婚できてないのにナイスとかアホじゃねぇの」

「てめーいい度胸してんな宮し……」

「と、しゅんくんが言ってました」

「いや、どう考えても今のはお前の言葉だからな!?

 とってつけたようなフォローとか無意味だからな!?」

「だいたい、私しかいないのにお前たちって、アホじゃねぇの」

「ホントいい度胸してんな、オイ」

「と、しゅんくんが……」

「もう通じないからな!? いや、さっきまでも通じてなかったけどな!」

「……チッ」

「おい宮下、お前私のことなめてんのか?」

「いえ……。ただ、急に授業とか言い出したんで……」

「バカじゃねぇのってか?」

「いえ、私の使命に似た何かが果たせなくなっていくなぁーと。それから先生」

「ん? なんだ?」

「バカじゃなくてアホです。

 そんなこともわからないなんてやっぱりアホですね」

「どっちでもいいからね!?」

「とまぁ、これは私の意見なのですが」

「宮下ぁぁー!!」


「はい、というわけで、こんなのがこの作品だ」

「ちょ、説明にすらなってませんよ先輩!」

「いいんだよ。だってこれ……」

「……なんなんですか?」

「夢オチだし」


 ……なんだ、夢か。

 ま、夢じゃなかったらちょっとおかしいしな。

 なにせキャラ崩壊とかしてたし。

「残念だけど、夢じゃないよ?」

「……え?」

 そこには、見たこともない(部員ではない)女が立っていた。

「ちょっと私が殴って気絶させただけ」

 この女、暴力的だと思う。

 そういえば後頭部が地味に痛いな。

「暴力的じゃなくて、権力のなせる技」

 ……理事長関連か?

「どうも、作者です」

「……はい?」

「だから、作者。ほら名刺」

「あ、ご丁寧にどうも」

 差し出された名刺を受け取る。

 そこには確かに作者と書かれていた。むしろ作者の二文字しかなかった。

「……ふざけてんの?」

「いや、いたっておおまじめ」

 顔だけは妙にまじめっぽかった。

「で、悪いんだけどさ、着地点見失ったから」

「……から?」

「この話、ボツにするわ」

「……え、ちょ」

「リセットボタン、ポチッとな」


「……ぱい、先輩!」

「……ん、美咲さん?」

「どうしたんですかこんな部屋のど真ん中で倒れて。

 ちょっと変ですよ? あ、元からですね」

「少しは年上を、部長を敬ったらどうなの?」

 ともあれ、本物の美咲さんのようなので少しホッとする。

「それにしても……おかしいな」

「先輩の頭が……ですか?」

 ……ホント、いい性格してるよね……。

「いや、なんか妙にリアルな夢を見てた気がするんだよねぇ……」

「それはきっと幻覚ですね。一度病院に行くことをおすすめします。

 あ、なんだったら私が今ここで手術してもいいんですよ?」

「せんせー、美咲さんがレベリングやりたいそうでーす」

「ちょ、そういうやり方は人としてどうかと思いますよっ!」

「……その言葉も私に対してひどいと思うのだが。なぁ、山田?」

「……ハイ、ソウデスネ」

「よっしお前も付き合え」

「エッ」

「三人で仲良くゲームだ。ついでに男も紹介しろよ」

「「あ、それは無理っす」」

「おまえらぁぁー!!」

「先輩!囮よろしくですっ」

「ちょ、美咲さん!?」

 追い掛け回されるのは僕じゃなかったはずなんだけど……ま、いいか。

 今日も文芸部は元気に活動しています。

 ……未婚のもとで。

アホとバカって東日本と西日本では意味というか程度?が逆らしいですね。

関西ではアホが軽くてバカは重いらしいです。

テレビの情報なのであまり鵜呑みにはできませんが。

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