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短編小説

花と砂と水

作者: ネムのろ

砂浜に一輪の花が咲いた

海辺の砂漠にチッポケニ咲く

それはとても綺麗に思えたんだ

紅く咲くその色の本当の意味も知らずに



自分自身に自信が持てずに舟に乗り込んだ

ついた海辺に君は夢を預けた

綺麗に光る砂浜に心奪われ

それで輝けるとすべて上手くいくとその地に根を張った



砂浜に一輪の花が咲いた

海辺の砂漠にチッポケニ咲く

それはとても綺麗に思えたんだ

紅く咲くその色の本当の意味も知らずに



自ら1人になったその花は

叶った途端に苦しみだした

誰も近ずけぬよう自分をトゲにして

魂を傷つけその色で染まっていった




1人佇むその花はいつしか

海辺に夢を崩された

波が襲い、花を包む。僕は言った

潮水を吸いつずければいつか枯れてしまうよと




どこで間違ったのか解らずにもがく

綺麗に思えた砂は脆く

強いと思った波は恐ろしかった

もういいだろ?そこから動かなきゃ君は終わる




『そんなことはないよ』と、幻想を追いかけて

涙を流しながら笑った君

解ってたんだろ?なのに諦めた君は

海の水を吸いすぎて枯れてしまった




砂浜に一輪の花が枯れた

心の砂漠に飲まれて消えていった

それはとても綺麗に思えたんだ。けど

紅く染まる色は魂の涙だった...




僕の水、別けてあげたかったんだ、でも

君はそんなの必要ないと

血だらけになっても見つけた浜辺を歩いてた

枯れても僕はあげつずけるよ命の水を君に





そしていつかきっと花開くだろう君の本当の笑顔とともに

そう信じて隣に付いて祈りを捧げよう。

君の色はきっと美しい純白

そしてあげよう、本当の命の水。


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