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NPCにテイムされました

作者: おまるまる

VRMMO読んでたら書きたくなってしまった

暖かい目でご覧下さいm(_ _)m


目が覚めると妖精でした


まさかVR機材の電源が着くか確認するためにスイッチを押してそのままゲームの説明書を読んでいたらゲームが進行してるとは誰も思いませんがな


アバターのキャラメイクや種族など様々な設定ができるらしいのだが制限時間があったらしくAIさんが自動でアバターを作ってくれたみたいだ


まさか妖精になるとは思わなかったけど


僕は辺りを見渡す


「最近のゲームって進化してるんだなぁ…」


僕はゲーム自体あまりやらずに育ってきた為、VRMMOは初心者中の初心者だ。たまたまスーパーのくじ引きでVR機材とソフトのセットを当ててしまったため今現在に至るわけだけど


「チュートリアルもしてないし、どうするべきか。」


今僕がいる場所は妖精(フェアリー)(フォレスト)


うん。すごいそのままの意味だ。


という事は僕以外にも妖精の仲間がいるはずだ、少し探索してからアバターを作り直そう


説明書には2回目からは有料と書かれていたから無料で1回はアバターを作り直せる、無課金の人からするとありがたい設定になっている。


つまり運営からの1回でアバターちゃんと作りやがれという圧力なんだろう


そんなこんなで森の中を綺麗だなぁなんて思いながら歩いていると


ガサガサと森の中を掻き分けながら歩く音が聞こえてきた。


もしかして僕と同じプレイヤーかな、それとも妖精かな、なんて呑気に考えていたけれど僕はハッと思い出す


そういえばモンスターが出てくるゲームだったと


何を勝手にプレイヤーと妖精しかいないホワホワゲーだと思い違えていたのだろうか、僕は急いで近ずいてくる音から距離を取り小さい足で木の裏に身を隠し誰が来たのかバレない様にソッと確認する


なんと茂みから現れたのは1人の少年だった、僕は思わず隠れる事を忘れその場で立ち止まってしまう


パチッ


少年と目が合った


「こんにちは。」


少年は優しい笑顔で僕に歩み寄って来た。僕は少しの間硬直し挨拶をし返す。


「こ、こんにちは。」


硬直してしまったのには訳がある、それは少年がすごい美貌の持ち主だったのだ。男の僕が見惚れるって相当な美形だよな。さすがゲームの世界。


でもキャラメイク出来ると説明書には書かれていたのでこんな美貌の持ち主はプレイヤーさんかなと頭の頭上を確認する。


このゲームの世界では頭の上に表示される線でプレイヤーなのかNPCなのか分かるように設定されている。


青ならNPC


緑ならプレイヤーだ


僕は少年の頭上を怪しまれない様にチラッと見ると、青い線が浮かんでいたのが確認できた。という事は少年はNPCなのか。それにしてもNPCに話しかけられるなんて本当にゲームは進化してるんだなぁ…


まるで人間そのものだよ


話しかけられたと言うことは何かイベントが始まるのかなぁ、そう思うと少しドキドキしてきた


「あなたは妖精さんですか?」


と純粋な目で僕を見てくる。僕もステータスウィンドウに表示されている種族は妖精なのだが、自分自身の姿も見てないし、羽があるのに飛べてもいない。


正直妖精なのかと聞かれるとそうですと答えれる確証はない、妖精なのに。


しかし少年の心を傷付けたくはない。


「そうだよ。妖精だよ。」


と伝えると嬉しそうな顔付きに代わり


「やった〜。やっぱり勇者の物語は本当だったんだ。」


とキラキラした目で喜んでくれる。


「勇者?」


この世界には冒険者即ち僕たちプレイヤーはそう呼ばれている。勇者なんて説明書には書かれていなかった。


「うん、勇者はね。この妖精の森で妖精を仲間にして魔王を倒したと言われているんだ。」


「僕も勇者になりたくて、毎年一年に一回だけお母さんとお父さんに許可を貰ってこの森に来てるんだ。」


なるほどこの世界にもそう言った昔話的な話があるのかもしれない。仮に少年の話が本当ならば勇者は存在していて僕達プレイヤーがまだ知らない情報なのかもしれない。


「だから、妖精さん。僕と遊ぼう!。」


びっくりした。仲間になってよって言われるのかと思ってしまった自分に反省する。


「いいよ。何して遊ぼうか。」


そこからは少年 ライド君と共に花を摘んだり、僕の飛ぶ練習に付き合ってくれたり、ライドのお母さんが作ってくれたおにぎりを一緒に食べたりのんびりしていると


グルュルルルルルル


狼1体が僕達を見つけたのか襲いかかってくる


「ライド危ない。」


僕は小さな体で狼に体当たりする。僕はプレイヤーでペナルティが着いてしまうが何回でも死ねる事ができる。


しかしNPCはそうとはいかない、1回きりの人生だ仲良くなれたNPCが目の前で死ぬ運命だけは避けたかった。


「僕も戦う、勇者になるんだ。」


と木の棒を持ってライドも戦いに参戦する。


キャウーン


見事、僕達2人は木の棒(ほぼ素手で殴り)と体当たり(小さすぎる体)で30分掛けて倒す事に成功した。


僕らはボロボロになりながらも手を取り合い歓喜した


と同時にレベル2になりましたとアナウンスとひとつのウィンドウが表示される


勇者 ライドがあなたの事をテイムしたがっています。


???


ライドは勇者なのか?普通の一般人NPCでは無い?NPCがプレイヤーをテイムするとか存在するのだろうか?頭の中が疑問だらけに溢れかえっていると


「妖精さんとの時間は僕にとって掛け替えのない時間だった。」


そうだね。


「勇者の物語ではね、勇者は妖精に出会うまでダメダメ人間だったんだ。」


「気弱で臆病なそんな人だったらしい、そんな中で森でモンスターに襲われる妖精を見つけたんだ。」


「妖精を助けた勇者は妖精と話したり、遊んだり、一緒にご飯を食べたり友情を育んで行ったんだ。」


「そして2人は仲間になって魔王を倒すべく仲間探しの旅に出かけたんだ。」


「僕もそんなかっこいい勇者になりたい!。」


「だから妖精さん!。僕の仲間になってください!。」


ライドと一緒に過ごしたこの短い時間はどれも楽しかった。僕も出来るのならば一緒に旅がしたい、だけど本当に可能なのだろうかNPCとプレイヤーそんな別々の世界の2人が繋がる行為は許されるのだろうか


僕は願った一緒に冒険ができなくても良い、これからも仲良くしていたいそんな気持ちで僕はウィンドウに映されているYESの文字に触れる


「うん、よろしくね。ライド。」


勇者ライドのテイムモンスターになりました。


とアナウンスが流れた


まじか?本当に!改めて最新のゲームは進んでいると実感させられる、まさかNPCのテイムモンスターになる事ができるとはもう、運営さん完敗です。


「妖精さんだと、名前が呼びずらいから新しい名前を付けてもいいかな。」


「いいよ。ライドが付けてくれるならなんでも。」


ライドがしばし名前付けに悩んでいる間、僕は飛びながら周囲を見渡すと大きめな池を見つけた。


池に顔を覗かせると僕の頭上に表示されている線が青色でもなく緑色でもない黄色の線となっていた。


「黄色の線…?」


説明書にはそんなの色の説明書かれてなかったはず、なんなんだろこの黄色の線の意味…プレイヤーとNPCに関連するn


「決めたよ!君の名前はルシだ。よろしくね、ルシ!。」


とかっこいい名前を付けてくれた、可愛くもあるかな?でも初めての体験でなんだか嬉しいなぁ


「うん、よろしく。ライド!。」


僕たち2人はこうして旅に出るのだった。


ライドが本当に勇者だったり、魔王が再び復活したり、勇者パーティーの仲間を探したり、プレイヤーやNPCそして運営すらもNPCがモンスター(プレイヤー)テイム出来るとは知らなかったり


最後には涙の別れがあったり


僕達2人がこの世界、IN Efty の注目の的になる事などまだ知る由もない

最後まで読んで頂きありがとうございます!

続き書きたい技量がない

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