異世界へ
俺は結啓吾、公立高校に通う高校生だ。友達もそこそこいて部活にも入っている、いや入っていた今から退部しに行くところだ。
何か一つのことを続けてみたかった、だから色々な部活に入って色々なことをしてみたけど何も続かなかった。
今回入っていたボクシング部は結構続いていたほうだ2年間やり続けたんだから自分にしては偉い。
そんなことを考えているうちに職員室の前についてしまった。
職員室の前はいつきても妙に緊張する。
俺はノックを3回して職員室に入った。
啓吾 『失礼します。大樹先生はいますか』
先生 『おぉどうした啓吾またズル休みの連絡でもしにきたのか』
大樹先生は大柄でかなり怖い顔面をしているがノリが良く優しいただ怒った時がヤバい
啓吾 『すみません退部の相談に来たんですけど』
先生 『啓吾退部したいのか… わかった今退部届持ってくるから待ってろ』
予想以上にあっさりしてるな 何も理由も聞かないなんて、確かにあんまり真面目には部活をしていなかったけれど、少ししたら大樹先生が紙を持ってきた
先生 『これに名前とクラスと出席番号を書いてくれ』
大樹 『わかりました。ありがとうございます』
クラスと出席番号を書き終わったタイミングで先生が話しかけてきた
先生 『いじめとかでやめるわけじゃないよな』
啓吾 『全然そんなことないです』
先生 『練習きつ過ぎたか?』
啓吾 『いやそういうわけでもないです』
まずい飽きたからなんて言えるわけないのに正直に否定してしまったどうしよう
先生 『そうか何にしろ少し寂しくなるな…』
俺がいなくなっただけで寂しくなるかとか思ったが先生は情に厚い人だからそう感じるのかもしれない
退部届を書き終わり先生が印鑑を押した。何故か少し寂しい気持ちになった。
教室に置いていたカバンを持って学校を出た。まだみんな部活をしている。俺は1人家に帰ろうとした。
そして学校から一番近いコンビニの前の横断歩道で俺は轢かれた。
目を覚ますと目の前にはかなり顔の整った男女が俺のことを見ていた、いやなんで?最後の記憶はコンビニの前で轢かれそのあとどんどん意識が遠のいていって、と考えていたら
女性 『今日は、ケインの二歳の誕生日〜♪』
男性 『おめでとうケイン』
え… もしかして転生ってやつ!?
しばらくして顔の整った男女は自分の親だった。異世界での俺の名前はケイン母親がレイ 父親がルーク
レイ 『ケインにはちょっと早いけど魔法の杖をプレゼントするね』
ルーク 『今のうちから魔力を鍛えておけば困らないからね』
ケイン 『まろぉく』
自分の口が思うように動かず噛んでしまった。
外の景色的に文明自体は中世だけどやはり魔法もあるみたいだ。わかっているのはこれくらい
なんで言語が日本語なのかそもそもどうやって異世界に来たのか、元の世界に帰れるのかわからないことだらけだ。
晩御飯が終わったあと両親が喋っていた。
レイ 『ケインには自由に生きて欲しいわね』
ルーク 『そうだねまだ二歳だけどいろんなことに挑戦して欲しいね』
なかのいい夫婦の子供に転生したみたいだ。