クソ騎士
門番の騎士に俺たちは案内され王国へ入ると商店街から通っていたのだがなぜだか商店街に人はいなかった。なんでだ?なぜ人がいない?
「おかしいですね。民を避難はまださせていないはずですが。それにミカヅキ様の処刑にもまだ日にちがあるはず。民がいないのはおかしい」
門番の騎士が俺たちに言うと俺たちの前にゆっくりと男が歩いてくる。
「やぁやぁやぁ!どうも。裏切り者の騎士くん」
「お前は、イージス!なぜここに!お前は陰湿でいつも他者を動かし行動していたはず。そんなお前が前に出てくるなんて」
門番の騎士がイージスと呼んだ男の見た目はガリガリで確かに戦闘向きではないような体型をしていた。顔のちょびひげが特徴的でちょびひげをなんでも指でつまんでなでていた。
「陰湿とは失礼な僕ちんは君らのようなバカとは違って頭を使っているだけだよ。長生きするためにね。それに僕ちんがわざわざ前に現れたのは君たちが無様に死ぬのを見るためさ。そこの門番騎士はこの数ヶ月王国の中には入れてないから詳しい状況は知らないはずだよ。僕ちんの部下にミカヅキの処刑の日しか教えろとは言ってあるからね」
「イージス!貴様民に何をした!」
門番の騎士はイージスに斬りかかるとイージスの後ろから黒いもやをまとった何かが現れる。あれは、なんだ?人の形はしているがどうみても人のような意志を持っているとは思えない。
「あれは、まさか。そんな、いやまだ、まだ目覚めていないはず」
俺の頭の中でアルカナが焦ったようにつぶやく。なんだ、アルカナがこんな焦ったような喋りをするなんて
「アルカナ。お前が焦るなんてどうしたんだ」
「・・・主人様。悪いことはいいません。今はあの黒いもやをまとう人間と戦うのはおやめください」
「なんでだ?理由を言え」
俺は強気でアルカナに対し言うとアルカナは頑なに黒いもやに対し話そうとしない。
「なんで話してくれないんだ?なぁ。教えてくれ!」
「まだ、まだはやいんです主人様。とりあえず黒いもやをまとう人間とは」
俺とアルカナがもめているとマルセが
「コウタさん!危ない」
俺の前に黒いもやをまとう人型が近づいており俺は黒いもやをまとった人型のもやの攻撃を避ける。
「マルセ。ありがとう。助かった」
「いえ。それよりも」
マルセは俺に言った後目の前にいたイージスに
「貴様!その黒いもやの人間的なやつはなんだ!」
「いひ!いひひひ!いひひひ!それは人間ですよ。もとはね。どうしてそんな黒いもやをまとっているかまでは教えませんがね!いひひ!」




