アーブルル・ミカヅキ
「ミカヅキ様の、処刑だと!お前たち!ふざけているのか!」
エレクとの戦いからまだ完全回復とはいかないがブルードは門番の騎士達に言うと
「ふ、ふざけてなどいません。ブルード殿。ミカヅキは第2王子でありながら金の横領、民への暴行など多くの罪があるのです」
「お前たちはミカヅキ様がそんなことを、ぐっ!」
ブルードは怒りのあまり門番の騎士達に怒鳴っていると傷口が開いたのかその場にうずくまる。
「なんやうるさいと思ってたらきたんかい。イツク・コウタ一味」
門の上から誰かが降りてきて俺たちに言う。門の上から降りてきた男の見ためは顔は普通、鎧は上半身にだけ装備していて、下半身は軽装備、武器は両手で持つような斧を片手でかたにかけていた。
「お前は誰だ!」
「お前みたいなカスになのるななんてあるかい。まずは1人」
男はブルードの首を斧で軽々と両断し、ブルードの首が地面に転がる。
「な、なんてことするんですかカマシラさん!ブルード殿の首を斬り落とすなんて!」
「ええやんか。どうせ裏切りもんやろこいつ。それにここまでこれたって言うことはこいつは俺の仲間、エレクスを殺したいうことやろ?」
門番の人にカマシラと呼ばれていた男が言うと俺たちに斧を向け
「カスは殺したから自己紹介したるわ。俺はカマシラ・ラシマっていうねん。よろしく」
カスは殺した、だと?この野郎、よくもブルードを
「よくもブルードをやってくれたな!クソやろう!」
俺が声を荒げるとカマシラは
「ふん。そないなカスを殺したところでお前らは何の痛手もないだろ?王国の騎士が1人減っただけの話だ。王国騎士のほとんどはもう俺たちオーキ教のいいなりだからな。なぁおまえら!」
カマシラは門番の騎士に言うと門番の騎士は気まずそうに黙る。もうここまでやばいのか王国は
「なら私達が英雄になって王国を救ってやるわよ。ねぇコウタ」
「ふ。英雄か。それはいいな。俺を追放した王国が俺に助けられ英雄と呼んで民どもが喜んでいたらお笑い者だからな。とても気分がいいだろうな!」
俺がカマシラに言うとナギサが前に出て
「コウタ。こいつは私に任せとけ!まだちゃんとした活躍してないからここいらでしとかないとね!」
「ほう。異世界人俺の前に立つんやな。ええやないか。相手したるわ」
カマシラは斧を向けるとまず先手をナギサが取り、王国から離れて森の方へと連れていく。
「なんやぁぁ!」
「コウタ。こいつは森で倒しとくからスクレンとかのことは任せたー!」
ナギサは俺にそう叫んだ後勢いよくカマシラを連れて森の中へ向かった。