エレクティア・エレクス 2
「お前の弱点はもうわかったからねぇ。ここからはエレクのターンだねぇ」
エレクはマリネットに言うと次の瞬間、エレクの片腕が宙をまう。
「え?」
「いいましたよね?試しだと。だからリハビリ的なことをあなたでしていただけです。ですからあなたにはもう軽く本気でやります」
「い、言ってくれる、ねぇ。こ、これはいっぽんとられたねぇ」
切断された傷口をおさえながらエレクが言うともう片方の腕はそらをまうどころか地面にぼとりと落ちる。
「うぐっ。や、やるねぇ」
「そう。あなたの異能そういう異能だったんですね。手をかためる、ですか」
マリネットはエレクに言うとエレクは
「ふ、ふふ。ばれては仕方ないねぇ。そう、エレクの異能は鉄化。自身の体の一部を鉄に変えることができるねぇ」
「私はあなたの異能は筋力上昇系だと思っていましたが」
「違うねぇ。残念だったねぇ」
両腕がなくなりながらもエレクはマリネットに言うとマリネットは
「あなたの異能がわかったところで変わりませんよ。あなたが死ぬことには」
マリネットはエレクの首に向け糸を近づけると
「ふ、ふふ。エレクはまだまだオーキ教では末端の武闘派。エレク如きに勝ったからといって調子にのらないことだねぇ」
「遺言はそれでよかったんですね。それではさようなら」
マリネットはエレクの首を切断した後証拠隠滅の為か体はこまぎれにばらばらにする。
やりすぎな気もするが敵に同情などしなくてもいいか。
「コウタ様。敵を消滅させました」
「確かに文字通り消滅させたね。首以外は」
「首は埋めてあげた方がいいと思いまして。敵といえど私相手に頑張っていましたから」
マリネットは手で地面を掘るとエレクの首を埋める。
「埋めるのはいいが手があれたろ」
「大丈夫です。私にはこれがありますから」
マリネットは手から異能で糸を出すと荒れていた手の部分を糸で包むと包んだ部分が回復していく。
「お前ってほんと汎用性の高い異能を使えるんだな」
「そうですね。呪いにかかる前はここまで出来なかったんですけどコウタ様のおかげで私の異能はここまで強くなりました。ありがとうございます」
マリネットは俺に礼を言った後、俺はブルードを背負ってマルゼ達と王国に向かう。
数時間後に王国に着くと王国の入り口にいる門番に
「お前ら!今は王国は立ち入り禁止だ!これから王国で不正を働いた王国の第2王子であるミカヅキの公開処刑をおこなう準備中である!今は誰であろうと王国に外部のものが入ることは許さん!」




