オーキ教からの刺客
「お前は何者だ」
俺は長い鉄骨を持つ男に言うと男は
「どうせ死ぬんだから教える必要はないと言いたいけどねぇ。エレクの優しさで教えてやるねぇ。エレクはオーキ教の武闘派、エレクティア・エレクスというもんだねぇ」
長い名前だしエレクエレクって芸人みたいな名前だな。それに自分のことエレクって言ってるし。
「長たらしいからエレクでいいねぇ。それじゃまずは挨拶がわりに死ぬといいねぇ!」
エレクは俺たちに向け長い鉄骨を投げてくる。俺たちの前にブルードがたち
「コウタ様。ここはお任せください。そろそろ僕の実力も見せなければ」
ブルードは俺たちに言うと投げてきた鉄骨を避けた後、腰に装備していた剣を抜きエレクに向けて斬りかかる。
「うらぁ!」
「ふむ」
エレクはブルードの攻撃を素手で受けとめる。
「な、」
「この程度でエレクに勝とうだなんて頭がお花畑すぎるねぇ。鎧ごとお前の腹を破壊してやるねぇ!」
エレクはブルードの鎧にパンチをくらわせるとブルードは
「その程度の攻撃で僕、ぶふぉ!」
ブルードは急に大量に血を吐き、何がされたのか分からず驚く。なんだ?今のは俺がみていても分からなかったぞ。
「エレクの異能は防具があろうとなかろうとくらえばほぼ致命傷だねぇ。いいとこに当たればの話だけどねぇ。今のは胸部を狙ったからかなりきいただろうねぇ」
エレクは投げつけた鉄骨を拾った後にブルードの頭上に鉄骨を振りあげる。
「これでしまいだね。王国騎士団は本当に弱いやつの集まりだねぇ。つまらない奴らだねぇ」
「なんで、僕が、王国、騎士団の騎士だと」
「きている鎧を見ればわかるねぇ。でもお前はさほど強くはないねぇ。弱いねぇ」
エレクが鉄骨をブルードにふりおろした瞬間、エレクの持っていた鉄骨がバラバラになる。
「おお。これはすごいねぇ。誰の異能かねぇ」
「私の異能です。ブルードさん。あとは私に任せてください」
「す、すまない。足を引っ張ってしまって」
「大丈夫ですよ。私も自分の強化された異能がどこまで強いか試してみたかったですから」
マリネットが鉄骨を糸でバラバラにした後エレクに言うとエレクは
「ほほう。エレクに対して試したいとは。随分と能天気な脳みそみたいだねぇ。そんなやつは死ぬといいねぇ!」
エレクはマリネットに接近するとマリネットはバラバラにした鉄骨に糸をまきつけたのかバラバラにした鉄骨をエレクに向けて放つ。だがエレクは自分に向けられた鉄骨を全て拳だけで砕いた。
「これは驚きました。まさか殴って破壊するとは。ずいぶん脳筋なんですね」
「エレクは脳筋じゃないねぇ。鉄骨はただ筋トレように使ってただけだから簡単に砕けるだけの話だねぇ」




