マイクス・タンド 2
「さて。今楽にしてやる。ありがたく思え」
タンドは殴り飛ばしたゴンノに近づくとゴンノの頭めがけて拳を振りおろす。
「うらぁ!」
「ぬぅん!」
ゴンノは腕を頭上にあげ硬化させたが一瞬で腕ごと砕かれゴンノの脳天にタンドの拳が当たる。ゴンノの頭はかなりへこみ、地面に顔がめり込む。
「これで終わりだとは思うが念のためだ。胸部にも一撃入れておこう」
タンドはゴンノの体にむけ拳を振りおろすとタンドの拳はゴンノの胸部を貫いた。
「おっと。勢いあまって貫いてしまった。まぁいいや。城に戻るか」
タンドはゴンノの遺体を放置して森から去っていった。
俺はマルセ達3人とアーブルル王国に向かうことを決めて数週間、王国に向かう準備をし、ブルードとともにゴールン都市から出る。
都市から出る前にギルドマスターに
「生きて帰ってくるんだぞ。ちゃんと宿屋はとっておいてやるからのう」
「俺達はゴールン都市に拠点を置くつもりでいるからどうせなら家が欲しいな」
俺は冗談のつもりでギルドマスターに言うとギルドマスターはにやけながら
「それぐらいの価値はあるかもしれんから検討はしておこうかのう」
「マジか。よかったな3人とも」
俺はマルセとチウルス、キヅラに言うと3人は
「家が報酬でもらえるのはいいですね」
「わーい!みんなのお家なの!」
「ふん。まぁ宿屋よりは好き放題できるからいいわね」
3人が言った後ブルードは
「皆さん、セクヤ王を倒した後のことを考えているようですがまずはどうオーキ教の戦士を攻略するかを考えて下さい。奴らは本当につよいですから」
ブルードは俺たちに言うとマルセは余裕そうに
「ふん。王国の外道どもぐらい私が爆炎で燃やし尽くしてあげるわよ」
「本当になめすぎですよ。実は僕は王国にいる異世界人の方と連絡をとっていました。スクレン様と」
会長と?というか会長無事だったのか。よかった。ならシナコの無事も
「ここ数日スクレン様から連絡がありません。そして昨日スクレン様のチームの方、ミチル様から連絡があったのですがスクレン様は今は重体、そしてゴンノ様がお亡くなりになられたようです」
ブルードは着ている鎧の胸部から丸い球?のようなものを取り出すと丸い球体は目のように開き
「本当に無事だったんだね。イツク・コウタ」
丸い球体の機械が動き、そこから音声が聞こえた。
「お前は、誰?」
「一緒のクラスだったのに知らないの?ま、ちゃんと喋るのは初めてだから仕方ないか。うちはミチダ・ミチル。それでこれはうちの異能、うちが触れた小さい手で持てるくらいのものを改造してこうやって携帯の機械にする異能よ」




